レッスルキングダムの二夜明け会見でKUSHIDAの新日本プロレス退団の発表があり、早くも2日が経ちました。
https://twitter.com/njpwworld/status/1082188231410540544
今年のベストオブザスーパージュニア(以下BOSJ)の決勝の舞台は両国国技館。
昨年以上の盛り上がりを見せるだろうジュニアの祭典に、今年はKUSHIDAの姿がありません。
正直、今は不安な気持ちの方が勝っています。
プリンス・デヴィットが抜け、飯伏幸太とケニー・オメガがヘビー級に転向し、それでもジュニアを盛り上げ続けた2016年は無双の活躍でした。
逆に髙橋ヒロムが凱旋帰国した翌年の2017年前半は、KUSHIDAにとって試練の年だったことでしょう。
そんな波乱万丈のKUSHIDAのベストバウトを選ぶなら、“あの試合”だと思っています。
髙橋ヒロムが凱旋帰国し、その翌年に行われた東京ドームでのタイトルマッチは、結果以上の差を感じた試合内容でした。
リベンジするべく臨んだ4月両国大会でも、1分56秒の秒殺負け。
それでも模索し続けROHのベルトも巻き、新技の“バック・トゥ・ザ・フューチャー”でウィル・オスプレイのKUSHIDA越えを阻んでのBOSJ優勝は圧巻でした。
そして文句無しの挑戦者として臨んだ、髙橋ヒロムへのリベンジ…
2017年6・11大阪城ホール大会
※NJPW WORLDに加入している方は、ご視聴可能です
試合終盤、ブーイングを浴びながらもヒロムの顔にストンピングを浴びせ続け、妥協無く勝つことに拘った姿勢。
2連敗した後の3度目の正直で勝つことの説得力を、なりふり構わずヒロムにぶつけたKUSHIDA。
最後は新技の“バック・トゥ・ザ・フューチャー”ではなく、ホバーボードロックでヒロムからギブアップを奪った執念たるや…
常にKUSHIDAからは、ジュニアのトップを走り続けたプライドと闘志を感じさせてくれました。
まだ見ていない方も、うろ覚えの方も、是非この試合を見ていただけたらなと思っています。
昨日、遂にKUSHIDAの新日本ラストマッチが決まりました。
1・29後楽園ホール大会 スペシャルシングルマッチ
棚橋弘至 vs KUSHIDA
【1月29日(火)後楽園ホールの全カード決定!】
・メインはKUSHIDAの“ラストマッチ”、棚橋弘至との初シングルが実現!
・セミは、L・I・Jと鈴木軍が10人タッグで総力戦!
・オカダ&YOSHI-HASHI組が復活! ジェイ&ファレ組と激突!https://t.co/MQyURjk4QF#njnbg #njpw pic.twitter.com/SAbD4wXk7B— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) January 8, 2019
退団会見でKUSHIDAが語った心残り、それは先輩である棚橋弘至と試合をすること。
どんな試合になるのか、今から楽しみで仕方ありません。
ここまできたらKUSHIDAの次の夢を応援したいと思う反面、現状のジュニア戦線には不安を感じてしまいます。
KUSHIDAの穴を埋めるなら、同じポジションになりうるロッポンギ3KのSHOとYOHでしょう。
今後はIWGPジュニアのシングルのベルトにも欲を出してもらいたいです。
しかし、私がもっと期待する選手は他にいます。
KUSHIDAのライバルながら、勝ち逃げされてしまった2人の選手…
BUSHI
エル・デスペラード
私の記憶が正しければ、2016年の9・17大田区総合体育館大会でのタイトルマッチ依頼、BUSHIはKUSHIDAに勝てていません。
直近でのシングルマッチは、昨年ヒロムのベルト返上で開催されたジュニアヘビー級王座決定トーナメント。
この時も勝てなかったBUSHIは、試合後こう語りました。
『アイツに、アイツにこのまま、負けたままじゃ終わらない。終われないな……』
引用:新日本プロレス
デスペラードがKUSHIDAと最後に闘ったのは、昨年のBOSJ。
敗者となったデスペラードは、悔しさが言葉になっていませんでした。
『チキショー……ああ、クソッ! ああーーーーー!
勝てない……あいつに勝てない……。なんでだ?
ああ、チキショー! 公式戦が(残ってる)……それどころじゃねえ……。クソッ』
引用:新日本プロレス
BUSHIもデスペラードもこのまま勝ち逃げされたくないでしょうが、残念ながら残りの試合KUSHIDAとの対戦は組まれていません。
この悔しさは新日ジュニアのトップとなって見返すしかないでしょう。
KUSHIDAがいなくなることを誰よりも悔しがっているだろう2人が、今年のBOSJを、そして今後のジュニアの主役に躍り出ることを期待しています。
できれば…
できれば1度でいいから…
KUSHIDAとの対戦を組んで欲しかったです…
あー つまらん