「全プロレスファンが泣いた」獣神サンダーライガーと鈴木みのるのラストマッチ。
「全プロレスファン」とは、大袈裟な表現かもしれません。
それでも多くのプロレスファンが、この試合後に起きた出来事に肩を震わせ涙を堪えたのではないでしょうか。
昔から2人の関係を知っている往年のプロレスファンも、最近プロレスファンになった方も、この2人の激闘に固唾を飲んで見守っていたことでしょう。
獣神サンダーライガー vs 鈴木みのる
【10.14両国大会・第4試合】
獣神サンダー・ライガーvs鈴木みのる!場内大熱狂!
ライガーが“バトルライガー仕様”のコスチュームでリングイン!新日本プロレス・スマホサイトで独占詳報中!https://t.co/Y9TAFryEWw#njpw #njkopw pic.twitter.com/Mvpb3VGxuY
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 14, 2019
ゴッチ式パイルドライバーで獣神サンダーライガーから3カウントを奪った鈴木みのるは、場外からパイプ椅子を持ち出します。
リングの上でライガーを介抱するヤングライオン達を蹴散らし、ライガー目掛けてパイプ椅子を振りかぶりましたが…
リングに両膝をついたみのるは、マット深々と頭を下げました。
先程まで死闘を繰り広げた2人に、両国の観客も割れんばかりの歓声の拍手。
究極の遺恨対決は、驚きの結末!!
なんと鈴木がライガーに深々と一礼…!
獣神も「ありがとな!」と感謝のメッセージ。
だがバックステージでは再戦も要求!10.14両国大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!
⇒https://t.co/pszvKPDozP#njpw #njkopw pic.twitter.com/vUQFcoCCV7— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 14, 2019
普段滅多にプロレスで涙することのない筆者ですが、この瞬間ばかりは感極まってしまいました。
これがプロレスの魅力だし、プロレスの力なんだと思います。
試合後、解説席で語った山崎一夫さんの言葉がなんとも印象的でした。
『ずっと挑発してきたのはね、全部出して来いと。
全部出し切ったライガーを倒しに行くんだと。
ちょっと、僕もぐっときてしまいましたね』
引用:NJPW WORLD
2人のことを良く知るだろう山崎さんにとって、いろんな光景がフラッシュバックしたんだと思います。
中継には映っていませんでしたが、涙ぐみ言葉を詰まらせていたことでしょう。
あらゆる手段を使って、ライガーを挑発し続けた鈴木みのる
その挑発に乗り、バトルライガーで闘うことを決めた怒りの獣神
17年前、プロレスに復帰するキッカケを与えてくれたあの時のライガーと、再び闘うことができたのでしょう。
試合後、鈴木みのるは昨日の試合を「ケジメ」という言葉を使い表現しました。
『獣神サンダーライガーよ……。おまえが俺に勝てるわけねえじゃんかよ。
もう限界ですって辞めていくヤツ。先頭走ってるヤツに。
おまえが何をもってしたって勝てるわけないじゃないか。
俺は……俺とアイツの17年、いやいやいや、32年、32年の、男のケジメよ』
引用:新日本プロレス
いつかまた闘いたいと思っていた2人が、17年経って実現した試合。
プロレスはなんでも起こる可能性があると、改めて実感することができました。
鈴木みのるの首を捕ることができなかったライガーですが、決してこれで終わりだとは思っていません。
両国大会、終わりました。鈴木選手に負けました。しかしここまで怒りを爆発させてくれたのも鈴木選手でした。試合後、ありがとうなと言う台詞もその気持ちからです。ただこれで終わるつもりはありません!リベンジ頑張りますので応援よろしくお願いいたします! #鈴木みのる pic.twitter.com/7joGShuSzX
— 獣神サンダー・ライガー ☆ Jyushin Thunder Liger (@Liger_NJPW) October 14, 2019
昨日は負けてしまったライガーですが、引退する来年のダブルドームまで約3か月残っています。
再び目覚めた怒りの獣神は、新たな目標を掲げていることでしょう。
今度はライガーから挑戦表明をして、ドームで鈴木みのるの首を獲る。
東京ドーム大会でライガーとみのるのラストマッチIIを見たいと願うのは、私だけではないと思います。
昨日の両国国技館大会は、近年の傾向通りあまり事件やサプライズは起こりませんでした。
いや、ライガー戦の後の鈴木みのるの行動が、一番のサプライズだったのかもしれません。
本日の15時から1・4東京ドーム大会に向けての記者会見が行われます。
恐らくダブルドーム大会初日のメインの対戦カードの決定でしょう。
それ以外にも、11月の大阪でのビッグマッチ「POWER STRUGGLE」に向けて一部タイトルマッチが決定するかもしれません。
来年の東京ドーム大会へ向け、ここから怒涛のラストスパートに入ることでしょう。
どのレスラーが初日の1・4に駒を進めるか…
一瞬足りとも目が離せない闘いがこれから始まります。