ジュニア王者はダークホースか?高橋ヒロムのNJC初勝利報道の違和感

NEW JAPAN CUP




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が違和感を感じたのですから、ファンならなおさら疑問を覚えたことでしょう。

現IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが、NEW JAPAN CUP(以下NJC)のダークホースという見出しに

 

“ダークホース”高橋ヒロムが1回戦突破

 

仮にIWGPジュニア王者がダークホースなら、NJCに出場している他のジュニアヘビーの選手達は大穴もいいところでしょう。

この見出しだけ見れば、疑問や違和感を感じても不思議ではありません。

 

なぜ、この記事を書いた記者はこのような見出しを付けたのか?

これはYahooニュースに取り上げられた『THE DIGEST』というメディアの記事です。

現在、ツイートのリンク先は存在しなくなっていますが、元記事は今でも存在します。

 

そして、記事を見る限りはジュニア王者の1回戦突破が予想外の結果だったとは書いていませんし、ヒロムがダークホースという内容でもありませんでした。

恐らく、「ジュニアのヘビー超え」というテーマを強調したかった為の“あの見出し”なんだと思います

『今年のNJCは“原点回帰”の無差別級トーナメントになったため、ヒロムに限らず参加するジュニアヘビー級の選手たちは“ヘビー級超え”を果たすチャンスに燃えている』

引用:THE DIGEST

 

実はこの記者が書いた記事は何度か読んだことがありました。

特に今まで違和感を感じたことはありませんし、ジュニア王者のダークホース発言に悪意はないんだと思います。

プロレスの魅力を広めてくれる記者の1人でしょう。

 

勿論、ジュニア王者に対し“ダークホース”という見出しを付けたこと対する批判ではありません。

ただし、あれだけファンに優勝を期待されている選手に対しての見出しだっただけに違和感は感じます

そもそもダークホースという意味は『実力は未知だが有力な競走相手』という意味で使われます。

ヒロムの実力が未知数とは考え辛くいでしょう。

 

では、高橋ヒロムのNJCの期待値は、ダークホースではなく何と表現するのがベターなのか?

先日、新日本プロレス公式LINEアカウントでNJCの優勝予想アンケートが行われていました。

 

高橋ヒロムの順位は32人のエントリー中、第2位という結果。

1位はオカダカズチカであり、ロスインゴのヘビー級戦士勢を抑えて2位という投票数です

つまり、多くのファンが高橋ヒロムの優勝を願っており、優勝するだろうと予想するファンが一定数いることを意味します

 

確かに、高橋ヒロムはジュニアのベルト以外巻いたことはありません。

G1クライマックスに出場したこともなく、NJC出場も今回が初めてです。

 

例えば、昨年ジュニアヘビー級としてウィル・オスプレイがNJCとG1クライマックスに出場しています。

NJCはヘビー級の選手を2人倒し準々決勝まで進出。

オカダカズチカに敗れたものの、あと一歩のところまで追い詰めました。

 

G1クライマックスの成績は結果だけ見れば4勝5敗の勝点8でしたが、この勝点は同率3位の成績であり棚橋弘至、SANADA、バッドラック・ファレ、KENTAに勝っての成績です。

試合内容はいずれも拮抗しており、その活躍をダークホースと呼ぶ声はなかったでしょう。

そのウィル・オスプレイに高橋ヒロムは1・4東京ドーム大会で勝っています。

ジュニアで無敵の強さを誇っていたオスプレイに勝っているヒロムは、昨年オスプレイが残した以上の成績を期待されているでしょう。

 

確かに、優勝するにはまだ何度かヘビー級の壁を乗り越える必要があります。

しかし、どんな相手だろうと大熱戦を繰り広げ決勝まで勝ち進む可能性を秘めているでしょう。

高橋ヒロムへのファンの眼差しは、希望に満ち溢れているはずです。

そんなヒロムを一言で表現するなら…

 

“ジュニアの希望”

 

“ジュニアの希望”高橋ヒロムが、NEW JAPAN CUP1回戦を突破しました