大会開始まであと数週間と迫った、ヘビー級最強の“秋男”を決める闘い「G1CLIMAX30」。
最後の両国3連戦以外チケットの先行予約も終わり、一部の大会では一般発売も開始されています。
未だ出場メンバーは発表されていませんが、その理由については先日考察しているので、まだ読まれていない方はこちらをお読みください。
全19大会、1ヶ月に渡り繰り広げられる過酷なリーグ戦ですが、今の状況で一番心配なのは新型コロナウイルスへの感染や発熱による大会中止です。
無観客でも有観客でも厳戒な感染拡大防止対策を進めてきた新日本プロレスですが、目に見えない恐怖は常に付きまとっています。
8・13宇和島大会は出場選手に発熱者が出たため、試合開始直前に大会そのものを中止にしました。
この新日本プロレスの判断に称賛の声が上がりましたが、今後も同じ様なことが起きた場合、どう対処するか?
宇和島大会で発熱があった選手は、検査の結果陰性と判断されました。
G1という過酷なリーグ戦で、同様なケースが起きることは十分考えられます。
実は今週号の週間プロレスで、毎週連載しているNOAHの拳王が、ウィズコロナの大会運営に付いて自論を述べていました。
団体を守る為、ファンを不安にさせない為、このデリケートな問題に対しイチレスラーの意見を述べています。
いつにも増して素晴らしい内容なので、是非ご一読ください。
※写真に楽天books電子書籍のリンク貼っています
プロレス団体にとって直前の大会中止は、最後の手段でしょう。
決して何回も中止にできることではなりません。
東京ドーム大会2 DAYSの成功で前期黒字で終わった新日本プロレスでも、今季も黒字で着地することは至難の業と思われます。
今後は、中止にするしないの線引きがより重要になってくるのではないでしょうか。
元大阪府知事の橋下徹さんは格闘団体の大会開催直前の中止に、陽性になった選手を除き大会を開催する方向性で政治家がメッセージを発信すべきと主張していました。
【パンクラス】開場10分前に急きょ試合中止を発表、選手に陽性反応(イーファイト) – Yahoo!ニュース
➡︎試合を中止にするのではなく、陽性になった選手を除いて試合を開催する方向性で政治がメッセージを発すべき。そのように検査を活用すべき。 https://t.co/WDrOTwFpPp— 橋下徹 (@hashimoto_lo) August 23, 2020
感染者が出た場合、イベントを開催する側としては現状中止にするしか選択はないでしょう。
しかし、発熱者が出て陽性かどうか疑う状態であれば、その選手を除いたメンバーでの試合開催という選択肢もありなんだと思います。
例えば、G1クライマックスの1大会で発熱者がいた場合、その選手の対戦カードさえ中止又は延期にすれば、大会そのものへの影響は最小限に抑えられます。
これがもし大会そのものを中止にしてしまったら、リーグ最終戦まで代替え大会を開催することは非常に困難になるでしょう。
場所や仕事の都合上、その大会での観戦しかできないファンにとって、唯一の観戦機会を失うことになります。
ウィズコロナの時代に、すべてを『コロナだからしょうがない』で終わらせてもいいのでしょうか。
1ヵ月に渡る長いシリーズのG1において、宇和島大会のように発熱者が出た場合、新日本はどういう対応をするのか。
大会中止という誠意ある行動が、必ずしも正義とは限りません。
そして1度大会中止という指標を作ったからといって、次も大会中止にしなければならないという義務もありません。
そもそもファンはどう思うのか?
皆さんに問わせてください。
G1クライマックスという新日本にとってもファンにとっても大事な大会を、発熱者が出た場合中止にすべきかどうか。
会場に行く予定のファン、G1は配信のみで見る予定のファンでも意見が違ってくるでしょう。
ある程度投票が集まり次第、当ブログかTwitterにて結果を公表したいと思います。
G1すべての日程が無事終了するに越したことはありませんが、1ヵ月という長丁場で何が起きても不思議ではありません。
前例が少ない分その都度現場で判断となるでしょう。
まだ始まらないG1クライマックスですが、今から無事に終わることを心配するばかりです。