フランシスコ・アキラが語ったウィル・オスプレイへの感謝

ウィル・オスプレイ、フランシスコ・アキラ【撮影:koba】
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年4月、ユナイテッド・エンパイアの新たな同盟者として新日本プロレスのリングに立ったフランシスコ・アキラ。

僅か2ヶ月足らずでジュニアタッグ王座を戴冠したアキラは、リング上で喜びを爆発させました。

 

片言ながらアキラが日本語を話せるのは、薬2年半、全日本プロレスに在籍していた影響が大きいでしょう。

来日当初はまだ10代、当時はまだあどけなさが残る印象でした。

フランシスコ・アキラ【撮影:koba】

 

約2年半在籍した全日本では、世界ジュニアヘビー級王座を戴冠。

初防衛で王座から陥落してしまいましたが、“プロレスラー”アキラのベースは全日本プロレスと言えるでしょう。

 

ヨーロッパ人として初の世界ヘビー級王者となったアキラは、全日本に在籍中、海外メディアからインタビューを受けていました。

2021年8月に公開されたインタビューでは、日本でお世話になった恩人の1人に新日本プロレスのウィル・オスプレイの名を挙げています。(この時点でアキラはまだ全日本在籍)

下記翻訳はインタビューを抜粋した内容です。

ーあなたは、イタリア人レスラーとして初めて日本でメジャータイトルを獲得しました。試合後の感情や今後の目標などについて教えてください。

アキラ『間違いなく最高の気分でした。長年の仕事、汗、努力がようやく報われたのです。ヨーロッパ人で初めてこのようなタイトルを獲得したことは、私にとって大きな名誉ですが、10年ぶりの外国人王者ということで、さらに特別なものになりました。最後の王者は時系列で言うとケニー・オメガです』

ーあなたは、若くして日出ずる国に降り立ち、波瀾万丈に満ちた道を歩んできました。その経験や決断の理由を詳しく聞かせてください。また、日本で一番お世話になったスーパースターは誰ですか?

アキラ『私が日本に来たのは、元WWEスターのTAJIRIがイタリアのショーで私を見かけ、彼の元に行くことになったのがキッカケです。もちろん、全く異なる文化や新しい言語を学ぶ必要があり、始めのうちは溶け込むことは簡単ではありませんでした。今でも日本語を流暢に話すことはできませんが、それでも何とか溶け込むことができ、何人かの友達を作ることができました。一番助けてくれたのは、TAJIRI、ジェイク・リー、宮原健斗、そして新日本プロレスのウィル・オスプレイでした

ー僅か15歳でプロレス界にデビューされましたね。影響を受けたスーパースターは誰ですか?

アキラ『キャリアをスタートさせた当初、私が影響を受けたプロレスラーはレイ・ミステリオとザ・ロックでした。間違いなく私のお気に入りです』

ーウィル・オスプレイやケニー・オメガを筆頭に、何人ものトップレスラーが歴史的な偉業を祝福してくれました。彼らと個人的に知り合う機会はあったのでしょうか?

『ケニー・オメガとはまだ個人的に会ったことはありませんが、ウィル・オスプレイとは大の仲良しです。オスプレイはいつも私によくしてくれて、日本での道のりを、たくさん助けてくれました

引用:CALIFORNIA18

 

全日本プロレス時代の恩人と言えば、TAJIRIでしょう。

それほど詳しく知っているわけではありませんが、TAJIRIのnoteを読めばアキラとの関係性が分かります。

教え子であるアキラの新日本プロレスでの初勝利を空港で知ったTAJIRIは、嗚咽を漏らし涙が溢れ出たと綴っていました。

“空腹に酒を流し込んだので、早くに酔いが回っていた。そのせいか、試合に勝利し「やってやったぜ」といった表情で拳を握るアキラの写真を見た瞬間、オレはつい嗚咽を上げてしまった。そして、涙が滲み出てきた。イタリアで出会ったガリガリの少年が、異国で様々な苦労を積み重ねここまで来た。その生き様をずっと真横で見続けてきたオレにとって、アキラはもはや『プロレスで出会った実の子』といっても感覚的に過言ではない。嬉しいこと、めでたいこと。”

引用:フランシスコ・アキラに伝えてきたこと

※note全文を読むには有料ですが、非常に価値ある内容でした。

 

アキラとの関係性はTAJIRI著書『プロレス深夜特急 』に詳しく書いてあるとのこと。

私自身もまだ読めていませんが、『プロレス深夜特急 』を読んでアキラというプロレスラーに付いてもっと知りたいと思っています。

 

全日本プロレス在籍時代のインタビューで、一番助けてくれたレスラーの1人にオスプレイの名を挙げたアキラ。

2人の出会いについては知りませんが、当時からそれぞれのInstagramのストーリーズなどに、一緒に映る写真をアップしていました

時にはプライベートで、時にはジムで練習する風景を投稿していたオスプレイとアキラ。

同じヨーロッパ圏のレスラーとして、日本での生活をサポートしていたのでしょう。

先日もファンへの神対応を報道されていましたが、オスプレイの仲間想いのレスラーであるということが十分に伝わるエピソードです。

全日本プロレスで世界ジュニアヘビー級王座に輝き、先日新日本のジュニアタッグ王者になったアキラは、まだ22歳という若い青年です。

他の外国人レスラーに比べ自己主張が足りない面もあるかもしれませんが、ダイヤの原石であることは間違いないでしょう。

そして家族想いの真面目で優しいレスラーです。

新日本での旅路は始まったばかりで、今後困難に直面することもあるかもしれませんが、一ファンとして末長く応援したいと思います。