棚橋弘至がNEW JAPAN CUPでの介入劇の是非ついて2つの正論を語る

棚橋弘至【撮影:Koba】
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行われるNEW JAPAN CUPの優勝決定戦のカードは、過去3度優勝しているCHAOSの後藤洋央紀と、新世代代表と言えるロスインゴの辻陽太の顔合わせとなりました。

結果、鮮度も期待感もあるカードとなりましたが、トーナメント通して最も目立ったのはハウス・オブ・トーチャーの存在感ではないでしょうか。

3人がベスト8に残り、ベスト4に進んだEVILは辻陽太との乱戦を繰り広げ、トーナメントで最も盛り上がった試合という印象を受けました。

ユニット総出の介入劇という賛否ある闘い方でしたが、結果と印象に残ったのはハウス・オブ・トーチャーの試合だったとも言えます。

 

一方で今年は解説席に選手兼社長である棚橋弘至がいたことから、解決策を求める声もよく見かけました。

目の前で繰り広げられる無法殺法に対し見逃していいのかというのは正論でしょう。

試合に関わる権利はなくても、今は新日本プロレスの代表取締役です。

対策や見解を求められる立場になります。

 

今週の「棚橋弘至のPodcastOff!」で尼崎大会の展望(収録は公式戦前)を語った棚橋は、ハウス・オブ・トーチャーの闘い方に『なんとかしないといけない』と社長としての意見を口にしました。

棚橋『何においても勝つことを優先するチームなら、ハウス・オブ・トーチャーが絡んで来そうな嫌な予感はしますね。そうなんですよね。ホントに…「棚橋行けよ」みたいな意見も言われたんで』

真下『行けよというのは制裁しにと』

棚橋『そう、そう、そう。リングサイドに社長がいるんだったらというね』

真下『これはちょっとね』

棚橋『待て、待て、待てって言ってね』

真下『なるほど。そういう部分なんですね。これ難しいですね。今後ね、難しい局面がね』

棚橋『まあ全部ひっくるめてプロレスであるんですけど。リング上で一対一で闘って優劣を決めるトーナメントなので、介入は良くないですね。他の競技でも、ついつい反則してしまうっていうのはあるじゃないですか。それっていうのは、やっぱり勝ちたいからやる反則であって故意ではないんですね。

痛めつけてやろうという反則も一概に悪ではないんですけど、レフリーをダメージ与えたり、リングに試合の権利のない人が入ってったりというのは、なんとかしないといけないですね

真下『これずっと言われてる課題というかね…』

引用:棚橋弘至のPodcastOff!

 

トーナメントのような公式戦への介入はしっかり課題と捉えて、なんとかしなくてはと語った棚橋社長。

改善したいと思っていると公言しましたが、一方でイチレスラーとしての意見を述べています。

棚橋『来ますから、僕に。いっぱい来ます』

真下『これどうですか。恐らく社長就任の時に、ある程度そういう想定はされたと思うんですよ。例えば大会がバッドエンドになったり』

棚橋『新日本の公式にも来るだろうし』

真下『凄い来ます』

棚橋『僕のXにも来ますし。あと新日本プロレスのメールフォームにも来るのかな』

真下『まあその辺も含めてね、期待されてる部分もあると思うんですよ。棚橋さんだったら』

棚橋『ご意見くださいファンの方も、プロレスが好きだからその熱量で来れてると思ってるんで。新日本プロレスはホントファンの方に恵まれてるなって風に捉えてますよ。だからこそ興行においても悪い点は直していきたいと思うところと、イチレスラーとしての意見ですけど色んな試合があって興行・大会になるわけで。全部同じ試合では面白くないなっていうのがあって

真下『そこの個性だったり、どこまで許容するのかっていう』

棚橋『新日本プロレスのこんだけ選手が充実している中で、生き残っていかないといけないとうね。そういう各選手の生存競争でもあるので、トーナメント以前に

まあ、でも。良くないですね。良くないことは良くないという姿勢を貫いていかないとね

引用:棚橋弘至のPodcastOff!

 

トーナメントという神聖なる闘いを汚してはいけないという一方で、それ以前に所属レスラーとしての生存競争を勝ち抜く手段なら、簡単に否定できることではないということでしょう。

どちらの考えも正しく正論だと思うのが悩ましい点です。

社長として、イチレスラーとして持論を展開した棚橋ですが、今後のタイトルマッチやG1クライマックスでも対策は求められるでしょう。

ルールを作るのは簡単だと思いますが、プロレスの幅やプロレスラーの個性を損なう可能性もあると思います。

正解は一つではないと思いますが、皆さんはどの答えがもっとも最適解だと思いますでしょうか?

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