今回でラストとなるG1クライマックス28の分析とポイント紹介。
Bブロック残り5人の分析紹介になりますが、最後の説明が長くなってしまったので、他4人の分析が短めになることをご了承ください。
飯伏幸太
昨年のサプライズエントリーだった飯伏が、2年連続の出場となります。
開幕前最も話題を独占したのが、開幕戦の内藤との舌戦。
年間の試合数の少なさに苦言を呈した内藤に、飯伏も反論。
『この2年、お互い状況は変わった。
自分がやって来た事は内藤さんには経験できない。
何を言われても問題ない、試合で見せます』
G1優勝も狙っているでしょうが、内藤へのリベンジにも注目が集まることでしょう。
SANADA
今回で3回目の出場となるSANADAは、過去2大会で内藤と当たることはありませんでした。
ロスインゴのヘビー級のレスラーは3人しかいないので、今年内藤と同ブロックになったことは順当と言えるでしょう。
ということで注目は同ユニットの内藤との一戦と、優勝決定戦進出争いに絡めるかどうかというところ。
過去2大会はいずれも4勝5敗。
期待されながらも結果を残せませんでした。
Bブロックを勝ち抜くのは至難の業ですが、SANADAのポテンシャルなら十分可能なはずです。
石井智宏
G1ではあまり結果を残せていない石井ですが、今年はどうなるでしょうか。
改めてBブロックの出場メンバーを見渡すと…
昨年のUSヘビー級トーナメント覇者&現IWGPヘビー級チャンピオンのケニー・オメガ
昨年のG1クライマックス覇者の内藤哲也
今年のNJC覇者のザック・セイバーJr
新日本が誇る大会で結果を残してきた3人ですが、Bブロック出場選手で近年3人全員に勝っているのは、石井智宏ただ1人。
和製ベストバウトマシーンに、今年も注目です。
ケニー・オメガ
一昨年優勝、昨年準優勝と2年間で一番結果を残しているのが、現IWGPヘビー級チャンピオンのケニー・オメガ。
最終戦の飯伏戦に注目は集まりますが、ドミニオンの二夜明け会見の発言が今年のG1を面白くすることでしょう。
『日本人選手というのは、やはり「楽な試合をしてるんじゃないか」と思う。
というのも、我々外国人選手のように長い移動もなければ、一回ベルトを獲られたところでまたすぐにチャンスが巡ってくる。』
これが本音かどうかは別として、棚橋弘至や後藤洋央紀、EVIL、内藤がこの発言に反論しています。
今回のG1はケニー対日本人レスラーという構図が出来上がることでしょう。
開幕前に行われるだろう出場選手記者会見で、Bブロックの選手がケニーの発言になんて反論するか注目です。
内藤哲也
前年覇者の内藤には、初戦のケニー戦で負けられない理由があります。
先ほども説明しましたが、前年リーグ初戦で闘う飯伏に対し、ことごとく否定的な発言をしていました。
『何度も言ったが、彼はこの1年何試合したのか?
彼は素晴らしい選手なのは知っている。
確かに俺ができない経験をしてるかもしれないが、彼の経験でできない事を俺はやっている。
年間10試合でいいなら、みんなやってるよ。』
なぜ、こんな発言をしたか?
それは…
飯伏に負けるということは、年間通して試合している新日本プロレスのレスラーを否定することになるから
どんなに飯伏が開幕にコンディションを合わせていたとしても、全シリーズ通して試合をする新日本のレスラーを代表して、負けるわけにはいかなかったんだと思います。
これって今年のケニーへの反論に似てませんでしょうか?
全シリーズのKIZUNA ROAD最終戦でも、ケニーへの苦言を呈しました。
内藤『それから、IWGPヘビー級チャンピオンになって、「日本人はラクをしている」と発言していた選手がいたよね。
後楽園ホールでも言ったけど、どの口がそんなこと言ってんだよ。
今日、会場を見てみてよ。
IWGPヘビー級チャンピオンがいなくても、これだけのお客様がプロレスを楽しんでいるわけですよ。
入る隙間、もうないんじゃない?
ケニー・オメガ選手、あなたそろそろ焦った方がいいぜ。』
ファンにとってケニーの発言は捉え方が様々でしょうが、レスラーにとっては一緒だと思っています。
『日本人は楽をしている』なんて口にしたレスラーには、負けるわけにはいかないんです。
ケニーの発言を否定するということは…
年間通して試合している新日本プロレスのレスラーを肯定するということ
昨年の飯伏戦と同様に、今年のケニー戦は自分への責任を宣言しているんだと思います。
それが、内藤哲也というレスラーなのではないでしょうか。