『もっと………華々しくいきたかったね』
これはオカダカズチカと夢のタッグを組んだ、11・29後楽園大会後の棚橋弘至のコメントです。
ついに実現! 棚橋&オカダの“夢合体”に場内が大熱狂!
だが、ジェイ&ファレ&石森の猛攻の前にKUSHIDAが沈む…!!
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夢のタッグ1戦目は見せ場もあまり作れず、ジェイ・ホワイトらバレットクラブに完封負けしてしまいました。
前回のブログで言った通り敗北の原因は、チームとして機能していなかったから。
その理由として、オカダが棚橋の入場を待たずしてジェイに手を出し、試合が始まってしまったこと。
そして、ジェイに制裁を加えたいがためなかなか棚橋やKUSHIDAにタッチしなかったことを挙げました。
勝利することを最優先とするなら、棚橋がリーダーシップを取ってチームとして闘う必要があるだろうと思っています。
では、第2戦となった11・30後楽園大会はどうだったのか?
第1戦目同様、バレットクラブが先に入場し棚橋とオカダを待ちます。
レインメーカーの入場曲に合わせて入場したのは、オカダとロッキー・ロメロ。
ここでロッキーが時間を稼ぎ、オカダがリングインする前に棚橋とKUSHIDAが到着しました。
このまま場外で衣装を脱ぎ、臨戦態勢を取ることに。
結果、オカダが孤立することなくロッキーとKUSHIDAの連携で、バレットクラブの出鼻をくじくことに成功しました。
続いて棚橋が早々にロッキーとタッチを交わします。
正確には、ロッキーの背中を叩き自ら試合の権利を得ました。
ここからはバレットクラブの攻勢が続き、棚橋の耐える時間が続きます。
オカダを温存することに成功しましたが、オカダ本人はこの棚橋の闘い方を見て何を感じたのでしょう?
先頭に立ってバレットクラブに対峙し、目下の敵ではない相手に身体を張り続ける。
オカダの棚橋を見つめる目は、“なんでそこまでして闘うんだ”と言わんばかりの表情でした。
我慢できず助けに入ろうとしたオカダを、ロッキーが止めます。
それは、オカダが入るタイミングはそこじゃないと思ったからでしょう。
結果、最高のタイミングでリングイン。
外道を蹴散らし、ジェイには得意のドロップキックを見舞います。
試合終盤、棚橋とオカダの連携が成功します。
この場面では躊躇するオカダに、棚橋が激を飛ばしました。
個人的には、このシーンがこの試合一番のハイライトだと思っています。
結局、最後は石森太二のブラディークロスをくらったロッキーが3カウントを奪われてしまいましたが、私は勝ちに等しい負けだったのではと感じました。
この日もオカダは試合後リングに上がり、ジェイのブレードランナーの餌食になってしまいます。
この日は後楽園第1戦目に比べ格段にチームとして機能していました。
そこにはバランスを取るロッキーとKUSHIDA、リーダーシップを発揮する棚橋。
普段みることができないユニット間を超える連携は、見るものを魅了しました。
勝利こそ手に入りませんでしたが、それ以外は後楽園に“幸せの雨”が降っていたのではないでしょうか?
怒りまかせにジェイに挑むオカダは、コーナーからこの3人の勇士を見て何を感じるのか…
私にはオカダが棚橋とタッグを組むことに、まだ迷いがあるんだなと感じました。
以前のコメントでタッグパートナーのYOSHI-HASHIをを待つと言ったり、今回の棚橋とのタッグを期待しないで下さいと言ったり…
まだ心の準備ができていないのは、オカダカズチカ本人かもしれません。
オカダが棚橋のパートナーとして闘う覚悟が持てたとき、バレットクラブと対等以上に闘えるでしょう。
それまでは夢のチームを引っ張る棚橋の背中を見て、何かを感じればいいんだと思います。
それほどまでに、今のエースは頼もしい。