タイチが真夜中に怒りのツイート

タイチ【撮影:koba】
雑感




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イチが深夜に怒りのツイートを投下しました。

怒りの矛先は誹謗中傷をしているプロレスファンへの注意喚起です。

交流のある女子レスラー中野たむの悲痛の嘆きに、引用リツイートでファンに再度呼びかけました。

 

元々は中野たむがInstagramのストーリー機能で、『なんかツイッター嫌なこと言う人すんごく増えたよね』と誹謗中傷が増えていることを明かしたのがキッカケです。

誹謗中傷と言えば、2020年5月に自ら命を絶った木村花さんの事件を忘れてはいけません。

当時、テレビ番組に出演しプロレスファン以外への露出も多かったことも影響がありましたが、誹謗中傷に耐えることができず若干22歳にして命を絶ちました。

もう2度と起きてはならない事件です。

 

プロレスは闘いだけではく、レスラー間で様々なドラマも生まれます。

楽しいことや嬉しい“陽”の感情だけではなく、悲しみや怒りの“負”の感情も生まれることでしょう。

その負の感情をSNSを通じてレスラーに向けてツイートするファンが少なからずいるということです。

 

SNSのつぶやきは個人の自由である一方で、その言葉は責任が付き纏います。

なぜかと言えば、そのつぶやきは誰でもオープンに見ることができるからです。

例えるなら、電車の中で周りに聞こえるぐらいの独り言を言うぐらい聞こえます。

誰かに直接つぶやくことも、誰かを特定できる表現でつぶやくことも、誹謗中傷になりうるということです。

 

自分が当てはまらないか、一度確認して欲しい

 

恐らく、誹謗中傷をしてしまう方は2通りいると思います。

1つは悪意があり直接的にも間接的にも攻撃的なツイートしてしまうパターン。

2つ目は悪意はないものの、注意喚起、叱咤激励、悪ふざけ、指導、助言など自分の想いを選手にぶつけてしまうパターンです。

前者は本人も誹謗中傷と気付いているかもしれませんが、後者は誹謗中傷と気付いていないかもしれません。

誹謗中傷のボーダーラインは、“相手”がその表現を不快に思うかどうかです。

自分は不快にならないだろうと思っていても、相手にとっては不快になることは多々あります。

 

たかが“言葉”と思う方もいるかもしれません。

他人がどう思うかより、自分の鬱憤を訴えることを優先してしまう方もいます。

自分にとっては正義でも、その正義が歪んでいないか周りの人に確認すべきです。

 

あなたが投げた言葉はあなたにとって小石程度かもしれませんが、相手にとっては直接心臓に刺さるナイフになることもあります。

鋭い包丁、ギザギザのナイフ、大きなナタなど、あなたが小石だと思って投げた言葉は、致命傷になる鋭利な刃物です。

今一度、自分が投げた小石を手に取り、本当に小石だったかどうか確認して欲しいと切に願います。

本当に小石だったかどうか。

 

こんなことは言いたくありませんが…

 

日々の楽しいプロレスライフのお供であるプロレスブログで、こんな注意喚起は私もしたくありません。

それでも敢えて書いたのは、もう2度と犠牲者を出したくないから。

ファンの言葉で選手が命を断つなど、決してあってはならないことです。

 

だから、自分のSNSのつぶやきが他人を傷付けないか一度確認して欲しいと思っています。

過去の発言を遡って誰かに見てもらうのもいいでしょう。

そのつぶやきは気付かず誰かを傷つけているかもしれません。

仮に選手が煽っても、真に受けて言うべきではないでしょう。

“気付いていない”が一番怖いパターンです。

気付かずつぶやいている“小石”が、いつか知らぬ間に“ナイフ”になっていることがあります。

 

誹謗中傷を無くす最初のステップは『確認』だと思っています。

小さい子が横断歩道を左右“確認”してから渡るように、自分の発言が誰かを傷つけていないか“確認”して欲しい。

もう誰も失わないためにも、誰でもできる確認です。