2・9大阪城ホール大会での二冠防衛戦に向け始まった、「Road to THE NEW BEGINNING」での内藤哲也とKENTAの前哨戦。
早速、バックステージでは舌戦が繰り広げられました。
内藤『それからKENTAのバックステージやSNSの使い方。
素直に、これは素直な気持ちで素晴らしいと思いますよ。良いか悪いかはわからない。
でも多くの人に興味を持たせる技術。さすが、世界を経験した男は違うね。
きっと今日も我々の想像の斜め上をいくようなことを言ってくれたんだろ?あとで、モバイルサイトで彼のコメントをチェックするのが楽しみだぜ』
引用:新日本プロレス
KENTA「コレ知ってるかな、アイツが言った言葉の中で『一歩踏み出す勇気』。知ってる? 最高におもしれー言葉だなと思って(苦笑)。ずっと新日本っていう大きな会社に守られているアイツが『一歩踏み出す勇気』? めちゃくちゃおもしれーじゃん?」
☆全文は
⇒https://t.co/mq27Vy43Jl#njnbg pic.twitter.com/rUouKe53pl— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) January 25, 2020
内藤が大事にしてきたフレーズに対し、揚げ足を取るKENTA。
リングの上でも、試合外でも2人の闘いに注目が集まります。
そんな両者ですが、1・6NEW YEAR DASH以降絡みが無く、KENTAは一人SNSでファンを煽っていました。
『2.9の大阪が待ち切れなくて焦ってます。誰か「焦んなよ」って言ってくれる人知りませんか? 「あっせんなよ」でもいいです。』
引用:KENTA公式Twitterアカウント
アンチファンの誹謗中傷ツイートに、自身のSNSで晒し続けるKENTA。
KENTAのツイートの特徴として、どんな相手がリプライ(返信)しているのか、普段どんなツイートをしているのかリサーチしています。
自身のアカウントで晒すべき相手を探しているとも言えるでしょう。
その中の一つに、気になるやり取りがありました。
『おはよう。とりあえず一言。 人生をナメるな。人に文句書き込んでる暇があるなら自分の夢に本気になれ。』
引用:KENTA公式Twitterアカウント
これはKENTAに批判的なリプライをした女性に対する反撃コメントで、母子家庭で人一倍忙しい環境なのに無駄な事に時間を使うなという内容です。
その女性のタイムラインを見ただけでは計り知れない苦悩があるのでしょう。
それでも自分を批判するツイートをする時間があるなら、まだ余力があるはずだと一刀両断しています。
さらなる女性の反論に対しても、正論を突き付け最後に『俺も同じだ。頑張れ』と言いました。
『時間は皆平等だ。ならば尚更その貴重な時間を俺にくだらん事を言う時間に使うな。自分の事に使え。世間は時として冷たい。自分で立ち上がるしかない。俺も同じだ。頑張れ。』
引用:KENTA公式Twitterアカウント
このKENTAの返答に突き刺さる“モノ”があったのでしょう。
その女性は一言こう言いました。
ありがとう。もう泣きたい
たった数回のやり取りで、改心させることに成功させたKENTA。
そもそも改心させることが目的ではなかったのでしょうが、相手に対し真摯に向き合ったことは事実でしょう。
KENTAの言葉の強さは、挫折を味わっただけではなくかつては栄光も手に入れていたから。
良い時代も悪い時代も経験してきたから、自分のすることに信念を持って行動に移せるんだと思います。
今はヒールになる事が、自分を最も生かせる環境なんだと理解しているのでしょう。
今のKENTAは、制御不能になったばかりの内藤哲也とイメージがダブります。
KENTA「世間が評価するのは結果だよ。結果だけ! そんな気休めの言葉で『勇気が出ました』。甘ったれたこと言ってんじゃねーよ。肝心なのはそっから自分で這い上がることだよ。だから、俺もここに来てるんだよ?」
☆1.25茨城大会のコメント全文は
⇒https://t.co/mq27Vy43Jl#njnbg pic.twitter.com/KnoDySH2mB— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) January 25, 2020
大阪城ホールの二冠防衛戦でKENTAが内藤に勝ったら、かつて無いほどの大ブーイングが起こるかもしれません。
それでも少し期待することがあります。
いつかKENTAが、アンチファンを手のひら返しさせてしまうことを。
かつては団体の頂点まで立ったレスラーです。
怪我がキッカケでどん底を味わったかもしれませんが、プロレスラー人生をやり直せる環境に立つ事ができました。
いつかKENTAと内藤哲也が東京ドームのメインイベントで、新日本の主役の座をかけた試合を見てみたいです。
何年後になるか分かりませんが、もしかしたらその時は両者への大声援は二分しているかもしれません。