私にとっても初の野外観戦となった、新日本プロレスの明治神宮大会「SUMMER STRUGGLE in JINGU」。
夏空の下で試合をしたことがある選手も少なかったんだと思います。
そして、観客席から見える光景も普段の屋内興行とは全く違うものでした。
昨日の現地リポートでも触れましたが、私が会場着いた際は既にアリーナ席とバックネット裏は日陰になっていました。
日が落ちてからは風もありかなり涼しく、もしかしたら後楽園ホールで観るより快適だったかもしれません。
夕方から開催されるのであれば、真夏の神宮球場での興行は満足度の高い大会でした。
さらに野外興行をお勧めしたい理由は、全ての時間帯でリングの光景が違うということ。
自然光の下闘った時間帯、夕暮れの時間帯、日が落ちて夜になるまでと、リングの光景の変化を楽しむことができました。
また、NJPW WORLDの映像と現地の映像は全く見え方だったと思います。
第1試合、第2試合はの様子はこちらです。
第3試合ぐらいにはスタジアムも殆ど日陰になっていました。
第4試合では空が赤く夕暮れに近づきます。
第5試合では試合中に夕暮れから夜に変わります。
メインイベントが始まる時には、完全に夜空に変わっていました。
野外ならではのグラデーションを感じた神宮大会。
空の色と共に証明の強弱も代わり、リングで闘う選手も時間帯でライティングに変化が見えました。
これで満員の観客で大声で応援できていたら、更に最高の空間となっていたことでしょう。
ビッグマッチということもあり、全6試合でも3時間ぐらいの興行になるのではと思っていましたが、実際には2時間半ほどの興行に終わっています。
第1試合 ➡ 7分31秒、第2試合 ➡ 7分01秒と、10分未満の試合から始まり、第3試合 ➡ 14分56秒、第4試合 ➡ 13分30秒でも15分を超えることはなく。
第5試合 ➡ 16分01秒でようやく15分を超える試合となり、第6試合 ➡ 26分20秒とメインだけ長い試合となりました。
メイン以外のシングルマッチが少し短めだったのは、リングで闘う選手がかなり暑さを感じていたのかもしれません。
試合開始時刻の気温が32℃、試合が終わった時間でも30℃あったので、リングで闘う選手はかなり暑かったんだと思います。
メインこそ長い試合となりましたが、相手だけではなく暑さとの闘いでもあったのでしょう。
30℃の野外ステージで26分間闘い続けた内藤とEVIL。
試合後、真っ先に水を口にした内藤選手でしたが、かなり体力も消耗していたのかもしれません。
それに加え慣れない太陽光や照明、野外ならではの風、壁に囲われることのない球場というオープンスペース等々。
闘っていた選手達は、暑さプラス異空間で闘う違和感も感じていたでしょう。
慣れない環境でも闘い続けたレスラー達は、やはり “プロ” レスラーなんだと思います。
試合内容を求めるなら、普段から慣れている屋内施設での興行がベターでしょう。
イベント性や特別感を出したいなら、野外大会もありなんだと思います。
野外での大合唱と、夏の夜空に上がった花火は多幸感しかありませんでした。
次の機会があったら、是非野外観戦に挑戦することをお勧めします。
そう言えば、一つだけ会場で違和感を感じる瞬間がありました。
2つのベルトを取り戻した内藤哲也のマイクパフォーマンス。
最後の『デ・ハ・ポン』締めの最初、『BUSHI』の名前を叫ぶ前に一瞬躊躇ったことです。
間違わないように慎重になったのか、それとも違う誰かの名前を言いそうになったのか…
あの一瞬のタメに妄想を膨らませてしまうのも、プロレスの醍醐味かもしれません。
【お知らせ】
観戦写真は私のTwitterでも既にアップしています。
真夏の夜の夢の余韻に浸るためにも、選手の激闘を写真で振り返るのも一興かもしれません。
8・29「SUMMER STRUGGLE in JINGU」大会
夕暮れが超似合う棚橋選手
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#njsst pic.twitter.com/f1WnvBc5KH— -プロレスblog (@tope_tokyo) August 29, 2020