遂に発表となった「G1 CLIMAX 30」の出場選手。
今シリーズまで参戦のなかった外国人レスラーやKENTAの選出には驚いた方も多いでしょう。
初出場のなかったG1クライマックスとなりましたが、例年以上のサプライズを感じました。
ついに『G1CLIMAX30』の出場選手とA・Bブロック分けを発表!
新日本プロレス“秋の最強戦士決定戦”を制するのはどの男だ!?
☆YouTubeで告知動画を緊急アップ!
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外国人の渡航制限があるなかで、なぜ外国人レスラーが参戦できるのか疑問を持つファンも多いことでしょう。
9月1日から在留資格を持つ外国人は再入国できるようになったのですが、詳しくは以前の記事にまとめているのでご覧下さい。
一旦G1の話題は置いといて、先日プロレスファンにとっても気になるニュースを目にしました。
新型コロナウイルス感染症の影響でイベントやプロスポーツの収容人数制限が9月末まで延長となっていましたが、今月19日にも緩和する方向で検討に入ったようです。
9月末までは収容人数の50%か5000人までの収容か数字の小さい方を上限とされていましたが、上限5000人は撤廃する方向とし上限1万人以上の参加も可能となるよう調整するということ。
さらに、クラシックコンサートなど観客が声を出さないイベントでは、最大で収容率100%までの緩和も検討するそうです。
プロ野球やJリーグでは採算を考え、観客数の上限を収容人数の50%か2万人の少ない方に緩和するよう、既に要望書を提出しているとのこと。
この要望が通れば、プロ野球やJリーグのみならず全てのイベントやプロスポーツも緩和されることでしょう。
今日まで可能な限り感染拡大予防を実施してきた新日本プロレスですが、観客に来た来場者が新型コロナウイルスに感染したというニュースは耳に入ってきていません。
選手、スタッフ、関係者に関しても同様です。
プロレスに限らずの話しですが、感染症予防対策を徹底していれば感染の可能性は低いと判断されたのでしょう。
9月中に上限5000人が撤廃されるのか、条件付きで収容100%になるのか分かりませんが、近い将来次のステップに進むということでしょう。
ここで気になるのが、現在発売されているG1クライマックスの前売りチケットです。
既に殆どの会場でファンクラブの先行予約が終わっている以上、その大会の収容人数を変更することは難しいでしょう。
しかし、まだチケットが発売されていない両国国技館大会3連戦は変更する可能性があります。
恐らく、収容人数制限の延長が9月末までに決まり、両国大会の先行予約がアナウンスされたのでしょう。
現在のアナウンスでは枡席の利用は1枡席1人の利用です。
今回の報道に新日本の関係者は頭を悩ませているんだと思います。
枡席が1人掛けか2人掛けでは大きな違いです。
両国国技館のキャパシティは約1万人。
枡席を1人の利用とし座席数を通常の約3分の1程度に抑えると発表しているので、両国大会の最大収容人数は3300人くらいなんだと思います。
しかし、これで本当に採算が合うのか疑問が残ります。
もし枡席を2人と設定したらどうなるのか?
両国国技館の枡席数は、全部で約1500席(アナログに数えて1512席でした)。
枡席のチケットは1万5百円になるので、枡席が満席になればそれだけで1500万の売上(単純計算で)になります。
もし枡席が2人掛けなら倍の3000万になるでしょう。
仮に3日間とも枡席を2人掛けに設定し直すなら、単純に3倍になります。
とは言え、収容人数の上限5000人が撤廃されたとして、新日本が両国大会に適用するかどうかは疑問です。
感染予防対策や感染リスクを考えれば、このまま枡席を1人掛けの方が安全でしょう。
会場が許可を出すかどうかの問題もあります。
安全な環境が整っているプロレス興行だからこそ、観戦に行くというファンもいるでしょう。
大前提として感染のリスクは避けたいですが、新日本プロレスの台所事情も心配です。
G1までは採算度返しで運営するか、両国国技館という大きな箱で今までの大会中止分を補填するか。
デリケート且つ難しい問題ですが、“守る”バランスが重要なんだと思います。
個人的には両国大会3連戦の最終日は、枡席を2人掛けに変更しても良いと思いますが、皆さんはどう思うでしょうか。
パンデミック下での興行に正解はないのかもしれませんが模索は続きます。