G1クライマックス開催前、最後の興行となった後楽園ホール大会。
宮城大会で出場選手とブロック分けが発表となり、昨日は各会場の全対戦カードが発表となりました。
G1への期待が膨らむ中、観客の視線を釘付けにしたのはIWGPジュニアタッグ王座決定戦を闘った4人でしょう。
BUSHI、高橋ヒロム 、金丸義信、エル・デスペラードの4人は、ジュニアタッグチームの中でも最も因縁深いライバルです。
試合結果はご存知の通り、デスペラードがヒロムから直接3カウントを奪い2度目となるタッグ王者に輝きました。
初のジュニアタッグ王者を目指したヒロムでしたが、まだ勝利の女神は微笑まないようです。
ヒロムのジュニアタッグ初戴冠は、いつどんなシチュエーションで夢叶うのか…
試合後、マイクを握ったデスペラードですが、ならず者が発した言葉は意外なものでした。
『オイオイオイ、ヒロム、楽しませろっていったじゃねえか。おい、まだやりやりねえよ。まだやりたりない。もっと、もっと…言わないです。テメーらが求めるようなことを、俺たちは一切しねえ。ヒロム、BUSHI、オメーらの挑戦はもう受けません』
引用:新日本プロレス
ジュニアタッグ王座決定リーグ戦でヒロムと直接対決を控える前夜には、楽しみ過ぎて眠れる気がしないと呟いたデスペラード。
明日が楽しみすぎて眠れる気がしない
うなじから頭のてっぺんあたりがビリビリしてる
スタンドかペルソナ出そう#njpw
— El Desperado (@ElDesperado5) September 8, 2020
リーグ戦と王座決定戦を闘い、もう飽きたわけではないでしょう。
なぜ、ヒロムとBUSHIの挑戦はもう受けないと言ったのか?
実は昨日の試合が行われる昼間、デスペラードがこんなツイートをしていました。
コメント飛ばしてる専門家先生様達のいうような結果にならないよう粉骨砕身の気持ちでメインイベントに臨みます
つか素直に楽しみにしてる人間の気を削ぐようなこと公式にコメントすんなよ自己顕示欲野郎 https://t.co/XhcbsT2K4b
— El Desperado (@ElDesperado5) September 11, 2020
これは新日本プロレス公式サイトへコメントしている、極一部の無粋なファンに対しての忠告です。
リーグ戦でBUSHI&ヒロム組に勝って王座決定戦も勝って2連勝したのですから、次の相手もBUSHI&ヒロム組ならまた無粋なことを言われかねないでしょう。
そんな一部のファンに向けて『もう受けません』と言ったわけではないでしょうが、同じ景色を何度も見せたくないという意図もあるんだと思います。
BUSHI&ヒロム組との試合の希少性を高めるため、ジュニアタッグの価値を高めるため『もう簡単にやらないよ』というメッセージかもしれません。
受けません
同じ景色見たって何も面白くねぇから
外道・石森組は面白かったけどな https://t.co/zASyNkYc84
— El Desperado (@ElDesperado5) September 11, 2020
しかし、試合後のマイクで『まだやりたりない』と矛盾する言葉も口にしています。
恐らく、続きはシングルマッチでということでしょう。
試合中、ヒロムへの愛が溢れすぎて噛み付く場面もありましたが、続きを観たければベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)を開催しなさいということなんだと理解しました。
コロナ禍の影響で中止になったBOSJですが、新日本プロレスの11月と12月の予定はまだ公表されていません。
次のシリーズはヘビーが主役のG1クライマックス。
ここで盛り上げても無意味と判断したのでしょう。
続きをファンに提供したければ、BOSJを開催するしかなさそうです。
「SUMMER STRUGGLE」と「G1クライマックス」のはざまの短いシリーズを盛り上げたのは、間違いなくジュニアのタッグリーグでした。
ジュニアが主役のシリーズがないまま2020年は終わってしまうのか。
晩秋のスーパージュニア開催に期待が膨らむばかりです。