後楽園ホール大会3連戦の最終日に行われた「BEST OF THE SUPER Jr. 27」(以下BOSJ)の公式戦3戦目。
この日の注目は何と言っても同門対決でしょう。
まずは、本隊同士の同門対決となる田口隆祐 vs マスター・ワト。
今年凱旋帰国を果たしたワトとの初めてのシングルマッチに、『本気モードでいきます』と宣言していた田口監督。
今日の公式リーグ戦の相手は
2連勝中のマスター・ワトあのー
みなさん
すみませんm(_ _)m本気モードでいきます
— 田口隆祐(TAMA-KYU公式PR大使) (@taguchiryusuke) November 20, 2020
実はこの日、10月に就任した大張新社長が後楽園ホール大会を視察していました。(ワールドにも映っています)
新社長が試合を見に来るということで本気モードだったのか、それとも相手がワトだったからなのか分かりませんが、最後は半ケツの状態のエビ固めで勝利。
結果いつもの田口監督でしたが、ワトの連勝を止めることに成功しました。
続いてセミファイナルで行われたのはCHAOS同門対決。
今大会で唯一海外からの参戦となったロビー・イーグルスは、盟友ウィル・オスプレイがCHAOSを抜け出たことによりどちら側に付くのか注目されていました。
元々はバレットクラブの一員であり、オスプレイとの絆も深いはずです。
もしかしたらSHOとの対戦中にヒールターンしてしまうかと危惧しましたが、ロビーらしいテクニカルで熱い闘いに終始しました。
結果、SHOとの初対決を真っ向勝負で撃破。
今後もCHAOSの最強外国人として新日ジュニアを盛り上げてくれそうです。
SHOに快勝のロビーが優勝宣言!
「俺は身体は小さいけれど、13年間このプロレス界で生き残ってきた。気持ちでは絶対に誰にも負けない!(中略)『SUPER Jr.』の出場選手に選ばれただけで満足なんてしてない。今年こそ優勝しないと意味がないんだ」
全文は
⇒https://t.co/Y0HYLliQW9#njbosj pic.twitter.com/zPChdM4ObZ— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) November 20, 2020
そして、最も注目されていただろう同門対決は、今大会で初対決となった高橋ヒロムとBUSHIのタッグパートナー対決です。
特別なシチュエーションで闘いたいと語っていた両者のシングルマッチが遂に実現しました。
チケットは大会前日までに完売していましたが、コロナ禍の状況でなければフルハウスでの後楽園ホールになったことでしょう。
2人の初対決は熱を帯びながらもどこか清々しさを感じる一戦でした。
この試合、観客の緊張が最高点に到達したのはBUSHIのMXが決まった瞬間でしょう。
私もBUSHIの2勝目を確信した瞬間でした。
しかし、このカバーをヒロムは執念で返します。
多くの選手から3カウントを奪ってきたMXを、なぜヒロムは返すことができたのか?
恐らく、新日ジュニアを卒業した選手達を超える為の意地でしょう。
私が覚えている限りでは、BUSHIのMXを後のカバーを返したのは過去2人だけ。
新日ジュニアで数々の実績を残して退団したKUSHIDAと、昨年圧倒的パフォーマンスでBOSJを優勝しヘビー級に転向したオスプレイの2人です。
最強ともいえるこの2人を超えるためにも、BUSHIのMXは返さなくてはならなかったのでしょう。
新日ジュニア最強の時代を築くための執念だったようにも感じます。
結果、逆転でBUSHIに勝利を収めたヒロムはBUSHIに感謝の言葉を述べた後、今大会初の決意を口にしました。
『みんなには言ってないことがあったよな? みんなにも、観てるみんなにも言ってないことがあったよな?
『BEST OF THE SUPER Jr.27』、優勝するのはこの俺! 高橋ヒロムだー!』
引用:新日本プロレス
BOSJのリーグ戦は残り6試合。
この時点で全勝は消え混戦になりそうな予感がしています。
日本武道館での優勝決定戦に進めるのは、10人中2人だけ。
果たして、誰が辿りつけるのか?
優勝宣言したヒロムは7試合を闘うことができるのか?
ジュニアの闘いは益々熱い闘いが繰り広げられそうです。