ジェフ・コブは敗れた飯伏幸太にツアー・オブ・ジ・アイランドをくらわせた後、なぜ目が赤くし肩を震わせていたのか。
悲しんでいたのか、怒っていたのか、それとも失望していたのか…
.@RealJeffCobb gives @ibushi_kota a Tour of the Islands!
A shocking final insult shot to the fallen god!Replay “SAKURA GENESIS 2021” (Apr 4th)
Watch on #njpwworld ▶︎https://t.co/z1DNREy98D#njpw #njSG pic.twitter.com/64bo1TnsKJ— njpwworld (@njpwworld) April 5, 2021
次期シリーズに飯伏の名前が殆どない
ジェフ・コブの涙の理由を考察する前に、「レスリングどんたく」シリーズで気付いたことに触れたいと思います。
約1ヶ月近くある長いシリーズですが、ジェイ・ホワイトと飯伏幸太の名前が殆どありません。
ジェイはシリーズ最後の福岡国際センター大会の2DAYSだけ、飯伏は鹿児島大会2DAYSの2日目だけ。
前者は4月9日に海外の大会にゲスト参加する為、帰国後の隔離期間を合わせると4月は国内の試合に出場することが難しいのでしょう。
Making his Wrestlecon debut, looking forward to @JayWhiteNZ being part of Sessions 2 and 3. He will also be doing a virtual appearance for fans on April 9th. pic.twitter.com/lIvoMpTzFW
— WrestleCon – Tampa 2021, Dallas 2022, LA 2023 (@wrestlecon) March 17, 2021
後者は明確な理由が分かりません。
「SAKURA GENESIS」シリーズこそフル参戦(4大会)したものの、その前の「NEW JAPAN CUP」シリーズは準決勝と決勝戦が行われた仙台大会2DAYSしか出場していませんでした。
3月の「旗揚げ記念日」から5月の「レスリングどんたく」までの36大会で、飯伏の出場は8大会だけ。
飯伏の身に一体何が起こっているのか?
「レスリングどんたく」シリーズでの地元凱旋のため、PR活動にも力を入れていました。
地元鹿児島のファンもIWGP世界ヘビー級王者の飯伏に会えることを楽しみに待っていたでしょう。
【4月28日(水)&29日(木・祝)鹿児島2連戦PR】
“IWGP世界ヘビー級王者”飯伏幸太選手が“地元”鹿児島のメディアに4週連続出演!
皆様ぜひチェックをお願い致します!https://t.co/C2cAbpc27r#njpw #KKB #Kingspe pic.twitter.com/3oTTlVxemE
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) March 31, 2021
次期シリーズで1大会だけでも出場するということは、大きな怪我を抱えている訳ではないのでしょう。
しかし、心身ともに疲弊しきっている状態なのかもしれません。
二冠統一騒動で矢面に立ち、ファンの批判を一身に受けた飯伏。
SNSではファンのコメントに対し、直接対応する程でした。
統一ベルトの事で凄い大爆発中?
その程度の事で歴史は変られない進化する時は何事も荒れる
ただ1つ思うこと。会社は僕に何がやらせたい?去年のケツ拭き係?別に全然どうぞ。
何か言いたいなら直接いうか、嫌なら思いっきり意誹謗中傷でもしてストレス発散して!僕にね僕に!良い話になればいいね
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) March 6, 2021
二冠統一問題について殆どの選手が言う権利がないと意思表示を避けたため、全ての不平不満を独りで受け止めた飯伏。
決してベストコンディションでオスプレイとの防衛戦に臨めたわけではないのでしょう。
飯伏を蝕んだ批判とプレッシャーは他のレスラーも心配するほどだったのかもしれません。
これがチャンピオンと宿命と言ってしまえばそれまででしょう。
チャンピオンが通る道であり、チャンピオンが乗り越えなくてはならない壁なのかもしれません。
二冠統一に対する批判の矛先になるという大役を果たした飯伏は、IWGP世界ヘビーのベルトを腰に巻かずして王座陥落となってしまいました。
『このベルト、ホントはね、巻きたかったんですよ。でも、まだ、巻かない。僕は、勝つまでは巻かない。次の両国、勝つまでベルトは巻きません。勝ったら、巻きます』
引用:新日本プロレス
ジェフ・コブはなぜ飯伏を追撃後、涙目になってしたのか…
飯伏の苦悩は他の選手も理解していたことでしょう。
ファンには見えない部分も目にしていたかもしれません。
昨年G1に初出場を果たしたコブは、そのG1を二連覇した飯伏に対してリスペクトがあっても不思議ではないでしょう。
心身共に疲弊していただろう飯伏を哀れんでいたのなら、コブの追撃は王者の過酷な宿命に心を痛め、ゆっくり休んで欲しいというメッセージだったのかもしれません。
本人以外、事の真相を知る術はありませんが、ジェフ・コブのあの飯伏への追撃は意味のある行動なのでしょう。
「レスリングどんたく」シリーズ唯一出場する4・29鹿児島大会の相手は、そのジェフ・コブです。
IWGP世界ヘビー級のベルトから解放された飯伏と、その飯伏を追撃したコブとの一戦。
ここから新たな物語が始まる気がしています。
【4月29日(木・祝)『レスリング薩摩の国 』鹿児島大会“2日目”の全カード決定!】
飯伏が“地元”鹿児島に凱旋!
メインで棚橋とタッグを結成し、コブ&ヘナーレと激突!セミは、鷹木&内藤vsオスプレイ&オーカーン!
見どころhttps://t.co/RSRzgtkNlh#njsatsuma #njpw pic.twitter.com/bYeNojHwwp
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 5, 2021