なぜジェフ・コブは飯伏追撃後に目を赤くし肩を震わせていたのか

ジェフ・コブ【撮影:koba】
“独り言考察”




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ェフ・コブは敗れた飯伏幸太にツアー・オブ・ジ・アイランドをくらわせた後、なぜ目が赤くし肩を震わせていたのか。

悲しんでいたのか、怒っていたのか、それとも失望していたのか…

 

次期シリーズに飯伏の名前が殆どない

 

ジェフ・コブの涙の理由を考察する前に、「レスリングどんたく」シリーズで気付いたことに触れたいと思います。

約1ヶ月近くある長いシリーズですが、ジェイ・ホワイトと飯伏幸太の名前が殆どありません

ジェイはシリーズ最後の福岡国際センター大会の2DAYSだけ、飯伏は鹿児島大会2DAYSの2日目だけ。

前者は4月9日に海外の大会にゲスト参加する為、帰国後の隔離期間を合わせると4月は国内の試合に出場することが難しいのでしょう。

 

後者は明確な理由が分かりません。

「SAKURA GENESIS」シリーズこそフル参戦(4大会)したものの、その前の「NEW JAPAN CUP」シリーズは準決勝と決勝戦が行われた仙台大会2DAYSしか出場していませんでした。

3月の「旗揚げ記念日」から5月の「レスリングどんたく」までの36大会で、飯伏の出場は8大会だけ。

 

飯伏の身に一体何が起こっているのか?

 

「レスリングどんたく」シリーズでの地元凱旋のため、PR活動にも力を入れていました。

地元鹿児島のファンもIWGP世界ヘビー級王者の飯伏に会えることを楽しみに待っていたでしょう。

 

次期シリーズで1大会だけでも出場するということは、大きな怪我を抱えている訳ではないのでしょう。

しかし、心身ともに疲弊しきっている状態なのかもしれません。

二冠統一騒動で矢面に立ち、ファンの批判を一身に受けた飯伏。

SNSではファンのコメントに対し、直接対応する程でした。

 

二冠統一問題について殆どの選手が言う権利がないと意思表示を避けたため、全ての不平不満を独りで受け止めた飯伏。

決してベストコンディションでオスプレイとの防衛戦に臨めたわけではないのでしょう。

飯伏を蝕んだ批判とプレッシャーは他のレスラーも心配するほどだったのかもしれません。

 

これがチャンピオンと宿命と言ってしまえばそれまででしょう。

チャンピオンが通る道であり、チャンピオンが乗り越えなくてはならない壁なのかもしれません。

二冠統一に対する批判の矛先になるという大役を果たした飯伏は、IWGP世界ヘビーのベルトを腰に巻かずして王座陥落となってしまいました。

『このベルト、ホントはね、巻きたかったんですよ。でも、まだ、巻かない。僕は、勝つまでは巻かない。次の両国、勝つまでベルトは巻きません。勝ったら、巻きます』

引用:新日本プロレス

 

ジェフ・コブはなぜ飯伏を追撃後、涙目になってしたのか…

 

飯伏の苦悩は他の選手も理解していたことでしょう。

ファンには見えない部分も目にしていたかもしれません。

昨年G1に初出場を果たしたコブは、そのG1を二連覇した飯伏に対してリスペクトがあっても不思議ではないでしょう。

心身共に疲弊していただろう飯伏を哀れんでいたのなら、コブの追撃は王者の過酷な宿命に心を痛め、ゆっくり休んで欲しいというメッセージだったのかもしれません。

 

本人以外、事の真相を知る術はありませんが、ジェフ・コブのあの飯伏への追撃は意味のある行動なのでしょう。

「レスリングどんたく」シリーズ唯一出場する4・29鹿児島大会の相手は、そのジェフ・コブです。

IWGP世界ヘビー級のベルトから解放された飯伏と、その飯伏を追撃したコブとの一戦。

ここから新たな物語が始まる気がしています。