想像していた以上に緊張感のある試合でしたし、想像していた以上に背負うモノが見えた試合でした。
GLEAT旗揚げ戦のメインイベントはそれぞれの団体を背負って闘った、対抗戦と言える試合だったのではないでしょうか。
悔しい…
一生に一度の旗揚げ戦。
メインを託されたのに、情けない結果や…
この悔しさは一生忘れへん。
自分に刻んで必ずリベンジする!
SHO選手必ず。GLEATは今日はじまったばかり
前へ!上へ!突き進むのみ!そして俺自身も爆進あるのみ#GLEAT #GPRO #LIDETUWF#旗揚げ戦 #njpw
— 伊藤貴則 (@Takanori_GLEAT) July 1, 2021
新日本プロレスの後楽園ホール大会のすぐ近くで行われたGLEAT旗揚げ興行。
永田裕志と石井智宏のメインイベント後にタイミングよく始まったのは、“裏”メインイベントである新日本プロレス代表のSHO対GLEAT代表の伊藤貴則の一戦でした。
YouTubeでライブ配信された実況席は、村田晴郎さん、解説柴田惣一さん、ゲストに山崎一夫さんとまるで新日本の配信を見ているような空間。
しかもSHOの入場時には自分のテーマ曲も流れたのですから、GLEATに“新日本プロレスのSHO”が乗り込んで来たという表現が正しいのでしょう。
ここはホームなのかアウェイなのか?
変な言い方をすれば、SHOにとっても伊藤にとってもニュートラルな空間でした。
#GLEAT しました。 pic.twitter.com/zwhmlej5pm
— 村田晴郎 (@MTharuo) July 1, 2021
他団体に乗り込み新日本を背負って闘うプレッシャー
旗揚げ戦はYouTubeでライブ配信されたこともあり、GLEATと新日本の配信を両方見ていた方もいたのではないでしょうか。
もしくは新日本のメインイベントが終わってから、GLEATの配信に切り替えた方も多かったんだと思います。
新日本のSHOが他団体のリングでどこまでできるか、いつもとは違うルールでどう闘うか、GLEATを見たことが無い方にとっては無名とも言える伊藤貴則相手にどう勝つのか…
必勝を期待されたSHOのプレッシャーは、とてつもなく大きなものだったと思います。
GLEAT旗揚げ戦の少し前に公開されたポッドキャスト『SHOのしびれない話』で他団体に参戦する心境を語ったSHOは、プロレスラー人生の中でも大きな一戦になると語りました。
この一戦を見たファンの方なら、SHOは更に“化ける”と感じたのではないでしょうか。
GLEATに参戦し他所様のメインイベントを闘ったことで、SHOの最大値は確実に引き上げました。
普段とは違う緊張感、いつもとは違うプレッシャーで闘ったシチュエーション、追い詰められたUWFルール…
間違いなくSHOの経験値はアップしたんだと思います。
旗揚げ戦のメインイベンターとGLEAT代表のプレッシャー
GLEAT代表として挑んだ伊藤にとっても、絶対負けられない闘いでした。
昨年10月のプレ旗揚げ戦で船木誠勝に敗北した伊藤。
その伊藤がたどり着いた旗揚げ戦のメインイベントという舞台。
決して平坦な道のりではなく、旗揚げ戦にかける想いは人一倍だったんだと思います。
実は敢えてGLEAT旗揚げ戦まで、伊藤の試合は見ませんでした。
約8ヶ月の間にどれだけ成長できたか、どれほどの覚悟を持って闘えるのか、GLEATを背負って闘う伊藤はどんな表情ができるのか…
メインイベンターとしての役割はしっかり果たせたと言えるでしょう。
確実に傷痕を残し、メインイベントに相応しい闘いをしました。
昨日のメインイベントの感想は人それぞれでしょう。
ひとつ言えることは、まだ見ていないのなら是非見て欲しいということ。
それだけ素晴らしい一戦でした。
最初で最後の旗揚げ戦のメインイベントという、プレッシャーしかない舞台で闘った2人の男の覚悟をご覧ください。