「WRESTLE GRAND SLAM in TOKYODOME」でオカダカズチカの一瞬の丸め込みで敗れたジェフ・コブ。
バックステージでは対オカダ戦2連敗となった悔しさを口にし、翌日アメリカに帰ると公言していました。
もう日本にはいないだろうと誰もが思っていた状況で、翌々日の後楽園ホール大会に現れオカダを急襲。
丸め込みでの敗北に納得していないコブは、オカダとの因縁はまだ終わっていないことを強調しました。
コブ「フライトを勘違いしてた。出発は今日じゃなく“アシタ”だった」
「俺達はまだ終わってない。”ヤングボーイ”のお前に決定権はない。決着がついたと決めるのは俺だろ」
「俺は明日アメリカに戻る。だから1対1でリマッチを望むなら、会社に話をつけてくれ」
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 27, 2021
バックステージでオカダにリマッチを口にしたコブでしたが、後楽園ホール大会の翌日に早速リマッチが決定。
「WRESTLEGRAND SLAM in MetLife Dome」大会で、スペシャルシングルマッチが組まれました。
この決定に賛否両論意見が出たのは言うまでもありません。
【9月4日(土) 埼玉・メットライフドーム“初日”の第1弾カード決定!】
オカダ・カズチカvsジェフ・コブのスペシャルシングル戦!
“「KOPW2021」保持者”チェーズ・オーエンズに矢野通が挑戦!https://t.co/Uww74oE3MJ#njpw #njwgs pic.twitter.com/cSil3rkG7F
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 28, 2021
なぜ短期間でリマッチが組まれたのか?
東京ドームで闘って3日後にリマッチが決まってしまっては、批判的な意見が出ても仕方ないでしょう。
タイトルマッチではなく、スペシャルシングルマッチのリマッチです。
試合結果がどうあれ、東京ドーム大会の一戦の意味が問われます。
闘う理由が変わったわけでも、タイトルが懸かっているわけでもありません。
選手目線では決着が付いていないという理由でも、ファン目線では既視感しかなく…
SNSで多く見られた意見は『もう少し先でも』という至極真っ当な意見でした。
間髪入れずにリマッチが組まれた理由はなんなのか?
勿論、ドームでの試合内容は他のタイトルマッチにも負けない激闘だったことは言うまでもありません。
ジェフ・コブのポテンシャルに無限の可能性を感じ、オカダがここまで追い詰められる試合は緊張感がありました。
まだまだ続きが見たいと思ったファンも、また2人の試合が見たいと思ったファンも多かったことでしょう。
一部のファンから否定的な意見が出たのは、激闘からすぐリマッチが決まったことに説明や理由が無かったからではないでしょうか。
2ヶ月も経たない内のリマッチに、疑問を感じたんだと思います。
なぜ、こんなにも早いタイミングでリマッチが決まってしまったのか?
恐らく、何かしら理由があるのでしょう。
そしてその理由はこれ以上明かされないんだと思います。
しからば、リマッチが組まれた理由を想像した方が早いのかもしれません。
2日間考えぬいて思い付いた理由は2つ。
あくまで予想に過ぎませんが、個人的に腹落ちしたので共有したいと思います。
理由① メインイベントに相応しいシングルマッチを組みたかった
9・5メットライフドーム大会のメインイベントは、恐らく鷹木信悟とEVILのIWGP世界ヘビー級選手権になるでしょう。
これから長い前哨戦が始まりますが、途中で怪我をする可能性はゼロではありません。
しかし、それ以上に怖いのは、新型ウイルスに感染し欠場を余儀なくされることです。
タイミング的には2回目のワクチン接種が終わっていますが、「ワクチン接種済=感染しない」ではありません。
都内の感染者も増える一方で、いつまた新日本に陽性者が出ても不思議ではないでしょう。
仮に9・5のメインイベントを闘うどちらかが欠場しても対応できるように、前日の9・4にスペシャルシングルマッチを組みたいのではないでしょうか。
そのカードがオカダカズチカの試合なら、メインイベントに据えることも可能でしょう。
先日の名古屋大会で棚橋弘至が飯伏の代役として『準備はできてます!』とアピールした様に、「オカダカズチカ vs ジェフ・コブ」には翌日のメインイベントの “保険” という意味合いもあるのかもしれません。
理由② ジェフ・コブをG1クライマックスに出場させる為
東京都の感染者は3日連続過去最多を更新しています。
またアメリカでの感染者数も、リバウンドにより急激に増えているという情報も入っています。
1〜2ヶ月後の感染者の推移次第では外国人の入国禁止や、日本への渡航禁止が発令されてもおかしくありません。
日本への入国問題で気になるのが、G1クライマックス出場メンバーです。
昨年も在留資格を持つ外国人選手の入国緩和は、大きな話題になりました。
もし入国が緩和されなければ、多くの外国人選手がG1に参加できなかったことでしょう。
東京ドームでオカダと闘ったジェフ・コブは、間違いなくG1出場有力候補の外国人選手です。
確実にG1に出場させるなら、開幕までの約2ヶ月間、日本に滞在させるべきでしょう。
前述の通り、今渡米してしまっては日本へ戻って来れない可能性があります。
もし日本に滞在し続けるなら、コンディション維持、モチベーション維持のため試合に出場させる必要があるでしょう。
試合を組むためには闘う理由が必要であり、オカダへのリベンジしたいコブの意思を尊重したのではないでしょうか。
日本にいても感染のリスクは無くなりませんが、入国できないリスクよりは低いと考えた結論が “リマッチ” なのかもしれません。
一番大事なことは前哨戦も含めて『楽しかった』と思えるかどうか
他にも大小様々な理由は考えられます。
メットライフドーム大会2DAYS初日のチケットを購入したファンの為にも、少しでも早く対戦カードを発表したかったのでしょう。
既にチケットを購入したファンにとっても、チケット買おうか悩んでいるファンにとっても、出場選手の情報は早いに越したことはありません。
感染拡大でチケット販売が制限される前に、少しでも対戦カードを発表したかった意図もあったんだと思います。
いずれにしても大事なことは「オカダカズチカ vs ジェフ・コブ」のスペシャルシングルマッチが楽しめるかどうか、期待できるかということです。
東京ドーム大会の3日後にリマッチが決定し『また!』という気持ちもあるでしょう。
しかし、今発表されているメットライフドーム大会の中で最も確実に楽しめる試合は、オカダ対コブ戦かもしれません。
【9月5日(日)埼玉・メットライフドーム大会の主要カード決定!】
鷹木vsEVILのIWGP世界ヘビー級王座戦!
タイチ&ザック、内藤&SANADA、後藤&YOSHI-HASHIがIWGPタッグ3WAY戦!
IWGPジュニア王者・ロビーにヒロムが挑戦!
※見どころはコチラ
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メットライフドーム大会が行われるまでの約1.5ヶ月の間に、どれだけ期待値が上がるか。
そして、試合後どれだれ “手のひら返し” するファンが現れるか…
そういえば、グレート・オーカーンがバックステージでYOHの名前を意味深に呟いてたことがありました。
恐らく、オカダとコブの前哨戦は「SUPER Jr. TAG LEAGUE」後に組まれることでしょう。
どんなメンバーで前哨戦が組まれるか、前哨戦で事件が起きるかどうかも含めて楽しみにしたいと思います。