新日本プロレス50周年の旗揚げ記念日大会は後日配信に決定

旗揚げ記念日ポスター【撮影:koba】
“独り言考察”




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0周年という新日本プロレスの記念すべき旗揚げ記念日大会ですが、NJPW WORLD(以下ワールド)のライブ配信はありません。

最初このツイートを見た時点では気が付きませんでしたが、ワールドは後日配信のみ。

3月1日に行われる日本武道館大会は、CSテレ朝チャンネル2のみによる独占生中継が決定しました。

『3月1日(火)に日本武道館で行われる50周年の記念イヤーの『旗揚げ記念日』は、「CSテレ朝チャンネル Presents 旗揚げ記念日」と銘打ち、CSテレ朝チャンネル2による独占生中継することが決定!
 
 CSテレ朝チャンネルが全面協力し、会場・番組とも特別演出満載で生中継いたします!
 
 さらに、翌3月2日(水)には、所も同じ日本武道館で“春のビッグトーナメント”『NEW JAPAN CUP 2022』が開幕!
 
 CSテレ朝チャンネルでは、この日本武道館2連戦を両日とも生中継いたします!
 
 そして、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」では、1日(火)の模様を後日配信予定。『NEW JAPAN CUP 2022』は、全15大会をLIVE配信いたします!』

引用:新日本プロレス

 

恐らく、この事実に気付いていないファンもいると思います。

私も勘違いかと思い公式サイトのスケジュールとワールドの配信スケジュールを確認しましたが、両方「後日配信予定」となっていました。

そしてこの決定事項に、納得できる方ばかりではないでしょう。

『最近後日配信が多くなった』という声も聞こえてきます。

当日、会場に足を運ぶ予定がなく、CSテレ朝チャンネル2を契約していないワールド民は、後日配信という事実に嘆いている方も多いことでしょう。

そもそも、なぜ新日本プロレスは記念すべき50周年という旗揚げ記念日大会をワールドでライブ配信しないのか?

SNSでは後日配信になった経緯の説明がないという声を多く目にします。

そこで、後日配信に至った理由について考えてみました。

 

なぜ旗揚げ記念日大会が後日配信になったのか

 

今回の3・1旗揚げ記念日大会は、PPVによるライブ配信は行いません。

日本国内のライブ配信は『スカパー!プレミアムサービスプレミアムサービス光auひかりテレビサービスJ:COMまたはケーブルテレビ、配信サービス「スカパー!番組配信」』のいずれかになります。

何が言いたいかというと、1・8横浜アリーナ大会で行われたプロレスリング・ノアとの対抗戦や、1月2月の後楽園ホール大会の後日配信と意味合いが違うということです。

 

ではなぜ旗揚げ記念日大会が後日配信なのか?

正直、この時期にワールドでの放送を後日配信にしたからといって、集客が大幅に伸びるとは思えません。

毎日、新規感染者数は過去最多を更新し、最悪大会自体が中止なる可能性も視野に入れているはずです。

新日本サイドにとって、あまりメリットを感じないワールドの後日配信です。

では誰の為の後日配信なのか?

 

恐らく、テレ朝チャンネルを利用するスカパー登録者数を増やすための後日配信なのでしょう

的外れな意見かもしれず、あくまで私個人の考察です。

一方でこのようなデータを見つけました。

下記は、今回の旗揚げ記念日大会をライブで見ることができる「スカパー!プレミアムサービス」と「プレミアムサービス光」の有料チャンネル契約数です。

年・月スカパースカパー
プレミアム
サービス
スカパー
プレミアム
サービス光
2021.122,139,588781,18472,455
2021.112,146,205787,39472,835
2021.102,170,179795,26273,259
2021. 92,197,586804,87573,669
2021. 82,196,973812,01074,045
2021. 72,197,396818,98574,357
2021. 62,192,984825,12774,608
2021. 52,188,733831,51874,960
2021. 42,193,591838,89375,388
2021. 32,182,670843,66475,670
2021. 22,135,818847,61476,352
2021. 12,123,269853,32676,798

引用:一般社団法人 衛星放送協会

 

今回の旗揚げ記念日大会は「CSテレ朝チャンネル2」でライブ配信され、「CSテレ朝チャンネル2」を見るにはスカパーに加入する必要があります。

スカパー!」の契約者数は微増減を繰り返していますが、CSテレ朝チャンネル2」が見れる「スカパー!プレミアムサービス」と「プレミアムサービス光」は毎月契約者数が減り続けています

コロナ禍で巣篭もり需要があるにも関わらずです。

もっと言えば「スカパー!プレミアムサービス」と「プレミアムサービス光」は年々契約者数が減っています。

CSテレ朝チャンネル2」を見れるサービス登録者数が減っているということは、「CSテレ朝チャンネル2」の視聴者数も年々落ちてきているということでしょう。

 

つまり、今回のCSテレ朝チャンネル2による独占生中継は、テレ朝チャンネルの利用者数を増やす為のテレビ朝日側の施策なんだと思います

その施策に新日本プロレスが協力する形となったというのが私の考察です。

 

そもそも、新日本プロレスワールドは新日本とテレビ朝日の共同事業になります。

ワールドの映像班はテレビ朝日側のスタッフであり、ワールドの配信はプロレスという新日本側の素材をテレビ朝日側が配信しているという仕組みです。

ワールドの配信自体、新日本プロレスが独断で決められることではなく、テレビ朝日側の意向も加味する必要があるでしょう。

新日本プロレスの50周年という特別な旗揚げ記念日大会を、テレビ朝日側が影響力のあるイベントだと認知し、新日本側に協力を依頼したのではないでしょうか。

 

今回の旗揚げ記念日大会は、CSテレ朝チャンネルが全面協力すると謳っています

全面的に協力するのには理由があり、CSテレ朝チャンネル側に協力するメリットがあるからです。

目的はテレ朝チャンネルの利用者数を増やす為なんだと思います。

 

新日本プロレス側のメリットは?

 

では新日本プロレスサイドのメリットは何でしょう?

冒頭でも記載した通り、ワールド後日配信による新日本のメリットはあまりありません。

ワールド民の反感を買ったデメリットの方が多いでしょう。

強いて言えばテレビ朝日側に【借り】を作ったことではないでしょうか。

 

50周年という新日本にとってもファンにとっても重要な旗揚げ記念日大会のライブ配信を、テレビ朝日側に譲りました。

これは大きな【貸し】でしょう。

テレビ朝日側はこの【貸し】をどの様に返してくれるのか。

旗揚げ50周年という特別な1年に、新日本とファンが望む形で返して貰えることを期待したいと思います。