AEWxNJPW合同興行で再会を見たいレスラーと言えば、ケニー・オメガと飯伏幸太でしょう。
共に怪我で欠場中の2人ですが、今回の合同興行で再会するのは難しそうです。
ケニーは肩と膝の問題、ヘルニア、めまいなど多くの身体的問題を重ね、欠場中にこれらの怪我を治すために向き合ってきました。
海外メディアによる最新情報では、トレーニングを再開できるほどに回復したと報じられています。
ただし、再び100%のコンディションに戻らない可能性が高いと伝えられています。
一方で飯伏の復帰時期も未定です。
様々な問題を抱える飯伏ですが(敢えて詳しくは書きません)、肉体的にも精神的にも回復には時間がかかると思われます。
昨年は自身初となるIWGPヘビー級王者に輝き、二冠王者にもなりました。
初代IWGP世界ヘビー級王者という新日本の歴史に名を刻んだ飯伏ですが、まさかこれほどまで困難に直面することになろうとは、誰が想像できたでしょうか。
ケニー・オメガから飯伏幸太へのメッセージ
飯伏幸太がIWGP世界ヘビー級初代王者になった際、米国メディアのスポーツ・イラストレイテッドが飯伏とケニーの2人にインタビューを敢行しています。
このインタビューが一緒になのか、別々になのかは分かりませんが、ケニーの飯伏に対するメッセージが意味深なものに感じました。
当時はあまり気に留めていなかったのかもしれませんが、今聞くと非常に胸が熱くなるものがあります。
ケニー・オメガは言いました。『悪気はないんだけど、飯伏に言いたいのは、飯伏は会社が彼に求めたものをすべて提供する素晴らしい仕事をしたということだ。外から見た印象は、彼らが求めたもの、最初から望んでいたもの、(棚橋)弘至が望んでいたもの、すべてになった。 俺は飯伏がこの先もっと上に行きたいのであれば、それを捨てて、自分が目指すべき人間にならなければいけないと思う。新日本の飯伏が特別なのは、チャンピオンになったからじゃないんだ』 引用:SI Wrestling |
At 38, after years of hard work, Kota Ibushi finally holds one of the most prestigious championships in all of wrestling https://t.co/aUPI8wFq30
— SI Wrestling (@SI_wrestling) April 1, 2021
このインタビューが公開されたのは2021年の3月です。
ケニーは飯伏が成し遂げた偉業に対し、本質を訴えたのかもしれません。
そしてケニーは飯伏に対し、自分が目指すべき人間になるべきだと助言しました。
チャンピオンだから特別ではなく、飯伏幸太そのものが特別な存在だということを知っているからでしょう。
ケニーの深いメッセージは、時空を超え今飯伏本人に伝えたいメッセージです。
飯伏が特別なレスラーであることは誰もが知っています。
期待が大きいからこそ、多くのものを求められるからこそ、それに全て応えてきた飯伏。
いつしか特別な飯伏幸太ではなくなっていたのかもしれません。
最後に、当時のインタビューで飯伏が語ったプロレスの魅力についてお伝えします。
『プロレスは無限の可能性を秘めています。僕はいつもプロレスの可能性を広げようと言っているんです。こんなに自由に闘えるスポーツは他にない』 引用:SI Wrestling |
再び、飯伏が自由を手にした時、本当の意味での特別な存在になるのかもしれません。