内藤哲也が新日本プロレスに抱く危機感

内藤哲也【撮影:koba】
雑感




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上最多の28選手がエントリーした今夏のG1クライマックス。

半数に当たる14人の外国人レスラーがエントリーし、その内5選手が初出場となりました。

渡航制限が緩和されたことにより、勝負に出た新日本プロレス。

3年振りの夏開催で盛り上がる要素しかないG1ですが、一方である側面から見えるネガティブな要素に、内藤哲也が危機感を口にしました。

――そういえば内藤選手は今回、歴代最多となる28名の参加者の中に日本人の初参戦選手がいないことに懸念を示してましたよね

内藤 いろんな国の選手が多く出場するのは、ワールドワイドでいいと思うんですよ。でも、ここは海外の団体ではなく、新日本プロレスですから。そのへんは何とかしなきゃいけない大きな問題だと思います

――外国人の初出場選手は5名いて、スケール感のある大会ではありますが、問題もあると。

内藤 そうですね。でも、大会自体は楽しみですよ。俺、よく『G1』の出場人数が多いって発言してますけど、今回の4ブロック制はやったことがないし、終わってみれば「来年も今回と同じ規模でやりたいな」って思うのかもしれないし。こればかりはやってみないとわからないですけど。

引用:新日本プロレス

 

最初に読んだ時はあまり気に留めなかった内藤のインタビュー。

しかし海外メディアがこの内藤の発言を取り上げていたので、改めてこの話題について考えてみました。

『内藤哲也:G1クライマックスに優れた外国人選手がいることは素晴らしいが、日本からは何かが欠けていると言わざるを得ない』

 

確かに、日本人選手の初出場がなかった今夏のG1。

新日本の選手プロフィール一覧を見ても、海外遠征中の選手とヤングライオンを除き、G1未出場の日本人選手はいませんでした。(ジュニアを除く)

 

この事実は、確かに危機感を覚えても不思議ではないでしょう。

海外遠征中の日本人レスラーは海野翔太(25歳)、成田蓮(24歳)、辻陽太(28歳)、上村優也(27歳)の4人。

日本人のヤングライオンは中島佑斗(25歳)、大岩陵平(23歳)、藤田晃生(20歳)の3人。

この7人全員がヘビー級を選ぶか分かりません。

そして、この7人で足りるかどうかも不透明と言えます。

いつ外国人選手が来日不可能になっても不思議ではない世の中で、新たな日本人選手は必要でしょう。

海外遠征組は凱旋帰国後すぐか、翌年にはG1にエントリーできる可能性はあります。

 

選手の平均年齢が30代後半の新日本において、10年後の新日本を見据えた若手の選手獲得は必要でしょう。

新陳代謝は簡単ではないと思いますが、若手育成を宣言した新日本プロレスの有言実行に期待したいと思います。