清宮海斗がオカダカズチカの顔面に蹴りを入れるに至った背景

オカダカズチカ、清宮海斗【撮影:koba】
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、『新日本プロレスにメリットがない』、プロレスリング・ノア(以下NOAH)にとってメリットない』なんて声も目にしましたが、横浜アリーナで行われた両団体の対抗戦は多くのメリットがあった大会だったのではないでしょうか。

『メリットがない』って言葉が出る時点で対抗心剥き出しであり、普段のプロレスでは感じることができない感情を引き出したという作用は、まさしく“対抗戦”が生んだ禁断の力なんだと思います。

 

一年前より確実に“跳ねた”新日本とNOAHの対抗戦でしたが、大きな事件が2つありました。

1つは武藤敬司の引退試合の相手に内藤哲也を指名したこと。

もう1つはオカダカズチカと清宮海斗の試合がノーコンテストになったことです。

 

事件の発端は清宮が放った顔面蹴りですが、この一撃でオカダは大激怒。

レフリーの静止も振り切り荒れに荒れた試合はノーコンテストになりましたが、両者共に怒りは収まっていません。

 

この消化不良な終わり方に、現状次があるかどうかは分かりません。

清宮は再戦を望んでいますが、オカダはもう関わりたくないと話しています。

一方でオカダと清宮のシングルマッチを見たいというのは、多くのファンが望んでいるでしょう。

1ヶ月後には武藤敬司引退試合が行われる東京ドーム大会が控えています。

新日本のIWGP世界ヘビー級王者と、NOAHのGHCヘビー級王者がシングルマッチをするには相応しい舞台です。

 

清宮海斗がオカダの顔面に蹴りを入れるに至った背景

 

実は、対抗戦が行われた横浜アリーナ大会前に、オカダカズチカと清宮海斗のシングルマッチが2月の東京ドーム大会で組まれるだろうという記事を書いていました。

対抗戦で清宮がオカダに挑戦表明するだろうという予想です。

 

この予想の背景には、NOAH関係者のアツい想いがあったことを伝えない訳にはいきません

元新日本の社員でもあった武田取締役が、NOAHの公式noteでこんな発言をしていました。

“東京ドームは武藤さん引退後のプロレス界を代表する選手が生まれる場所にする”

 

東京ドーム大会は武藤敬司の引退試合以外に、新しいスターが生まれるための試合を組むという意味でしょう。

東京ドームで昭和平成までのプロレスは終わる、ただその歴史の終わりに新しくプロレス界を背負う選手が誕生し、参加した全ての選手と共にお金を払ってスポーツを見る文化を根付かせてプロレスビジネスの発展と共にプロレスラーが大金を得られるビジネスを構築して引退する。それが武藤敬司のプロレスLOVEの完結です。

武藤敬司のラストLOVEはファンの皆様と共にエンディングを迎え次の世代にバトンタッチする歴史的な場となります。PPVで会場でプロレスラストLOVEを体感してください』

引用:「NOAH the note」

 

ここからは完全な妄想ですが、武田取締役の頭の中にはドームで「オカダ vs 清宮」の構想があるんだと思います。

いや、2020年5月の無観客TVマッチで清宮が“レインメーカー”を口にしてから、オカダ戦実現に向けて準備してきたのでしょう。

そしてこの構想は清宮に伝えており、東京ドームでオカダとのシングルを実現させるため、対抗戦でオカダを振り向かせたかった。

結果、振り向く素振りを見せた瞬間に蹴りを入れてしまいましたが…

 

2人の遺恨を精算するには、1ヶ月後の東京ドーム大会しかないでしょう。

オカダ vs 清宮が組まれるかもしれませんし、これからのプロレス界を担う選手同士の試合が組まれるかもしれません。

いずれにしても、対抗戦のノーコンテストを振り返るだろう大張社長の決断に期待したいと思います。

 

【追記】

2.21東京ドーム「武藤敬司引退大会」で、オカダカズチカ vs 清宮海斗が正式決定!