2・11大阪大会でヒクレオに敗れ、日本追放となってしまったバレットクラブリーダーのジェイ・ホワイト。
試合後は実況席の棚橋弘至とグータッチを交わすという意味深行動を取り、SNSでは何人もの選手が日本を去るジェイに労いの言葉を贈りました。
その様はまるで新日本プロレスを退団するかようなお別れツイート。
本人も憔悴しているようなモノクロ写真をSNSにアップすると、お別れムードに拍車が掛かりました。
Breathe. pic.twitter.com/1mQrpMKQe6
— Switchblade Jay White (@JayWhiteNZ) February 12, 2023
バレットクラブに新リーダーは誕生するのか?
SNSではジェイが新日本を去ってしまうのではという嘆き、バレットクラブに新リーダーが誕生するのではないかという憶測が多く見受けられました。
これだけのシュチュエーションが揃っては、そう思うファンがいても無理がないでしょう。
シチュエーションだけでみたら最高のタイミングですが、新リーダーを名乗る選手は現れていません。
これまで4度変わっているバレットクラブのリーダーですが、第1代のプリンス・デビッドは1年未満と短命でした。
一方でジェイは最長期間を更新中です。
プリンス・デビッド | 2013年5月3日〜2014年4月6日 | 約11ヶ月 |
AJスタイルズ | 2014年4月6日〜2016年1月5日 | 約1年9ヶ月 |
ケニー・オメガ | 2016年1月5日〜2018年10月8日 | 約2年9ヶ月 |
ジェイ・ホワイト | 2018年10月8日〜現在 | 約4年4ヶ月 |
※リーダーだった期間は差異があるかもしれません
名前を見れば一目瞭然のビッグネーム。
4人のリーダーの在籍期間を見ると、都度倍近く長くなっているのが分かります。
この法則に則れば、ジェイのリーダー期間が長過ぎるということはないでしょう。
そして、今のバレクラメンバーに新しいリーダーとなり得る選手が見当たらないのも事実でしょう。
ジェイ・ホワイトが日本に戻って来ると確信する理由
そもそも、日本追放となったジェイですが、新日本プロレスに在籍している限り、今後金輪際日本に来ないなんてことは考えにくいと思われます。
コロナ禍の影響で来日できなかった期間、NJPW STRONGを成長させるためにアメリカを拠点にすると公言した時期もありましたが、今回の日本追放も永遠ということはないでしょう。
「ルーザーリーブ・ジャパンマッチ」は公式ルールとして試合が行われましたが、過去にはこんな例がありました。
2021年1月30日に名古屋大会で行われた、天山広吉とグレート・オーカーンの「モンゴリアンチョップ敗者封印マッチ」。
試合に敗れた天山はモンゴリアンチョップを封印することになりましたが、1ヶ月後の試合中にモンゴリアンチョップを解禁しました。
試合後、天山は封印したモンゴリアンチョップではなく新技である“真・モンゴリアンチョップ”だと説明しています。
モンゴリアン解禁!? の天山がBSコメント!
「我慢の限界でした。さすがにあそこまでおちょくられたらね、誰だってやるしかないやろな」
「ただな、普通のモンゴリアンちゃうねん。モンゴリアンチョップ改め、“真モンゴリアンチョップ”や!」
コメント全文は
⇒https://t.co/THspXpYfcb#njcattack pic.twitter.com/k7bpaI9l5I— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 28, 2021
プロレスにおいて“ルール”とは曖昧なものであり、解釈次第ではいくらでも逃げ道があるものです。
“Switchblade”ジェイ・ホワイトは日本を追放となり、SwitchbladeEra(スイッチブレードの時代)は終わりました。
ヒクレオ戦後のバックステージでもスイッチブレードの時代は終わったと公言しましたが、『俺はまだ終わってない』と矛盾した言い回しをしています。
『俺はBULLET CLUBをこれまでにないほどデカくしたかったんだ。皮肉にも、身体だけはデカいヒクレオにやられて日本を去る事になった。君もアメリカに来ていいよ。でも外道、俺はわからないよ。ちょっと待った方がいいかもしれない。少し時間が欲しいんだ。 そうだ、ヒクレオのいう通りもうスイッチブレードの時代は終わったかもしれない。タマにもオカダにも負け、ついにはヒクレオにまでやられてしまった。君の信念や運命が揺らいでしまう。ひとまず俺は行く。俺はまだ終わってない。ここで終わるわけにはいかない』 引用:新日本プロレス |
ジェイの言う通り、スイッチブレードの時代は終わり、“Switchblade”ジェイ・ホワイトは日本に戻ることはないでしょう。
その代わり、“Switchblade”に代わる新たな名前でジェイは生まれ変わるんだと思います。
ヒクレオと「ルーザーリーブ・ジャパンマッチ」に敗れたのは、あくまで“Switchblade”という解釈。
かつて、ヤングライオンのジェイは日本を旅立つ時、日本語でファンにメッセージを贈りました。
Osaka 6.19.2016
–#SwitchbladeEra pic.twitter.com/vHkkegD1Lj— Switchblade Jay White (@JayWhiteNZ) February 13, 2023
そして、ヒクレオに敗れた“Switchblade”ジェイ・ホワイトは久しぶりの日本語で当時と同じセリフを口にしました。
Osaka 2.11.2023
–#SwitchbladeEra pic.twitter.com/MJ3NpKvY1p— Switchblade Jay White (@JayWhiteNZ) February 13, 2023
敢えて同じ言い回しのメッセージを日本語で言ったということは、今のジェイ・ホワイトは卒業で、新しく生まれ変わるだろうジェイ・ホワイトが誕生することを示唆しているのでしょう。
ジェイにとってスイッチブレードの時代は終わりました。
そして、新たな“呼称”を手に入れた時、ジェイ・ホワイトは再び日本に戻って来ると確信しています。