1・4東京ドームカード第一弾として発表されたIWGPヘビー級選手権。
ケニー・オメガ vs 棚橋弘至
異様な緊張感!「棚橋では世界は変えられない」「ケニーのプロレスには“品”がない」早くも“イデオロギー闘争”全開!!【1.4東京ドーム会見】 https://t.co/FrqmiFIGlv #njpw #njwk13 pic.twitter.com/YpXEKIOKwI
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 9, 2018
1時間に渡る記者会見は、互いのプロレス観が交錯し1・4に向けて緊張感しかない闘いの火蓋が繰り広げられました。
明日から始まるシリーズにケニーは出場しないことから、当面は両者の舌戦は一時休戦と思われたが、そのケニーから棚橋へこんなメッセージが届きました。
『もしあの時のように1週間前とかに欠場したら、ファンの落胆は計り知れない』
引用:東スポWEB
これは東スポWEBでの、ケニーへのインタビューです。
“あの時”とは2年前の6月、棚橋と闘う予定だったドミニオンでのインターコンチネンタル選手権。
そのインタビューにはその時のことを、こう記されている。
『そこで頭をよぎるのが、2年半前のアクシデントだ。
2016年6月の大阪大会ではケニーが保持するIWGPインターコンチネンタル王座への挑戦が決まっていた棚橋が、決戦直前に負傷。
大会に穴をあけた』
引用:東スポWEB
恐らくケニーの気持ちを代弁した記者がこのような書き方をしているが、真実とは異なります。
近年右肩上がりでファンを増やす新日本において、2年前のの事件を知らない方も多いでしょう。
つまり、2年前の負傷はアクシデントではなく事件だったということ。
その事件は、5・21後楽園ホールの第3試合で起きました。
8人タッグで行われた棚橋とケニーの前哨戦1ラウンド。
次期としてはベストオブザスーパージュニア(以下BOSJ)のシリーズでしたが、二人にとってはインターコンチネンタル選手権の前哨戦でした。
14日間に及ぶBOSJと同時に行われる前哨戦。
そして事件はBOSJシリーズの初戦で起きました。
試合後パートナーへの仕打ちを止めないケニーへ、棚橋が救出にリング上がります。
しかし、返り討ちにしたケニーは、あろうことかラダーで棚橋の腕を粉砕。
下敷きになった腕にパイプ椅子攻撃。
更にはストンピングまで…
当時リアルタイムで見ていた私も、さすがにヤバいと思いました。
ヤバいとは勿論、棚橋の腕が無傷ではないだろうとのこと。
そのあとすぐ、林リングドクターと三澤トレーナーが駆けつけ、棚橋は担架で運ばれました。
結果、残り13試合の前哨戦を欠場することになった棚橋。
翌月のドミニオンでは代役として登場したマイケル・エルガンがケニーとのラダーマッチを制し、ケニーはインターコンチのベルトを失うことになりました。
これが2年前の真実。
誤解がないように言いますが、この件に対してケニーの発言を否定したい訳でも、東スポwebの記事を訂正したい訳でもありません。
私はあの後楽園ホールの事件が始まりだと思っています。
棚橋がケニーのプロレスを嫌いになった…
パワーストラグルから始まる前哨戦はどうなるのか?
ケニーは棚橋の怪我を心配するような発言をしていますが、棚橋もこの件に関してなんらかの反論をすることでしょう。
もしかしたら、前哨戦でラダーが飛び出す展開になるかもしれません。
1・4東京ドームの一戦こそ、世界が注目する歴史的一戦になるのはずです…