飯塚高史の引退試合に隠された【秘密】とは

“独り言考察”




遂に本日(2月21日)、引退試合を迎える飯塚高史

気付いている方もいると思いますが、敢えてこのブログではこの話題に触れてきませんでした。

それは単純に、今回の引退試合の意味を深く考えたかったから。

飯塚高史にまつわるエトセトラは、他のブロガーさんの記事の方が詳しいでしょう。

 

そもそも私にとってのプロレスラー飯塚高史のイメージは、2つしかありません。

 

▪︎中堅レスラーとして闘う無口で真面目な選手

▪︎鈴木軍に所属する言葉を発しなくなったスキンヘッドのヒールレスラー

 

前者は故橋本真也とタッグを組んで、外敵小川直也と村上和成と対戦した時代までのイメージ。

遡ること20年近く昔のことになるので、私も断片的にしか覚えていません。

 

後者は今の飯塚高史。

私自身プロレスから離れていた時期も長かったので、当時(2008年)孤立していた天山広吉を助けたこと、その天山と“友情タッグ”を組んだこと。

 

そして、まさかの裏切りから天山と一騎討ちを行ったことなど、今回のプロモーションで初めて知りました。

 

年々ファンの分母が増える新日本において、飯塚高史の歴史を知らないファンも多かったことでしょう。

今回の大々的なプロモーションで飯塚の歴史と、その飯塚に関わった選手の歴史を垣間見あることができたんだと思います。

 

プロレスを知らない方からの知名度が最も高いあの真壁刀義も、長期欠場から奇跡の復活を遂げたあの本間朋晃も、ヘビー級随一のコミカルなレスラーのあの矢野通も、みんな昔はヒールレスラーでした。

今、3人に共通する事と言えば、多くのファンに愛されるレスラーということ

今この3人がファンからブーイングやバッシングを受けることなど、殆どないでしょう。

 

ここからが本題です。

 

今回の飯塚高史の引退試合は、用意周到に準備された“計画的犯行”だと思っています。

それは勿論、プロレスの面白さをもっと知ってもらう為の仕掛け。

 

昨年行われた“スーパー・ストロング・マシン”こと平田淳嗣さんの引退試合は、急遽決定し後楽園ホール大会が追加されました。

対して本日行われるNEW JAPAN ROADは、当初から予定が組み込まれています。

つまり、かなり前から飯塚の引退試合が決定していたということでしょう。

 

引退の花道を作るべく天山がリングで呼びかけ、友情タッグ時代のTシャツを見せ、“飯塚のココロ”を探しに等々力渓谷を当てもなくさまよっています。

その天山の行動に慌てたタイチも、“飯塚のココロ”を先に見つけよう躍起です。

 

これだけでも十分引退試合が盛り上がる話題と言えますが、今回の飯塚引退に向けてのプロモーションにはある“秘密のテーマ”が存在すると思っています。

 

それは…

ヒールレスラーに対する免疫

 

プロレスを見始めたばかりの方は、プロレスの試合に納得できないことも多いでしょう。

なぜ技を避けないのか、なぜ無駄にアピールするのか、なぜ早く攻撃しないのか…

 

その中でも消化しきれない存在がヒールレスラーであり、なぜ反則ばかりして正々堂々闘わないのかと、怒りをあらわにするファンもいます。

 

例えば反則ばかりする鈴木軍に、反則しても勝てないと揶揄する方もいるでしょう。

あるいは、IWGPヘビー級王者に輝いたジェイ・ホワイトをヒールだからという理由で、チャンピオンだと認めたくないファンもいます。

結局、ヒールレスラーという存在を消化できていないのではないでしょうか。

 

仲間を助ける時もあれば、自分の存在意義の為に裏切ることもある。

反則ばかりしていたヒールレスラーも、みんなに愛されるベテランレスラーになることもあれば、ヒールを長く続け多くのファンに愛されるレスラーもいます。

 

今回の飯塚高史引退試合のプロモーションには、その多くの要素を網羅していたのではないでしょうか?

ヒールレスラーは多くの選手が通る道であり、絶対必要な存在でもあり、レスラーの深みを作る必要な歴史の一部でもあります。

 

もしかしたら今回の引退試合は、“ヒールレスラーとはなんぞや”を伝える為の壮大な計画だったのかもしれません。

あれだけ真面目で不器用な選手が、明らかに別人な見た目に変わりそのまま引退するなんて、飯塚というレスラーにしかできない芸当でしょう。

自分のレスラー人生をかけ、ヒールレスラーの魅力を伝える為の引退試合なのかもしれません。

 

恐らく今回の大々的な計画は、新日本サイドに飯塚本人が提案したことではないでしょうか。

勿論、『ウガァ、ウガァ』言いながら…

 

に、ヒールレスラーを伝えるという大役を果たすなら、最後の最後までいつもの凶暴な飯塚高史なんだと思います。

 

パイプ椅子を振り回し、アイアンフィンガーで敵味方構わず襲い続ける

最後リングに残るは飯塚高史と天山広吉

かつての友情タッグのパートナーにも、その鉄槌は振り落とされることでしょう

 

できれば…

できれば、数秒でいいから、天山と向き合って欲しい。

5秒でも、2秒でも、一瞬でも。

言葉の話せない飯塚と会話するには、目と目を合わせるしか通じ合うことができないでしょうから。

天山の口から飯塚の最後の言葉が聞けるかもしれません…