6・24青森大会で真壁刀義が初めてG1クライマックス落選についてコメントしました。
真壁「俺は『G1』外れた人間だ。初めてコメントするぞ。オイ、EVIL、SANADAいるだろ。あとだ、鷹木。面白いじゃねえか、テメエら。なんでもいい。新日本プロレスに言っとく。なんでもいい。オイ、一騎打ち組め、コノヤロー」
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 25, 2019
2004年から15年連続でG1出場を果たしていた、人気レスラーの真壁刀義。
近年はプロレスを普及させるための芸能活動とプロレスラーとの二足のわらじを履いて、新日本プロレスの知名度アップに貢献していました。
しかし、その活動と反比例するかのように結果を出せていないことは、本人が一番自覚していたことでしょう。
鈴木みのるやYOSHI-HASHI同様、G1に落選したショックは大きかったと思います。
そんな真壁が満を辞してEVIL、SANADA、鷹木信悟に噛み付きました。
多くのファンが、真壁のシングルマッチ実現に期待するコメントをSNSで訴えています。
しかし、このタイミングではG1出場選手とシングルを組むことができません。
真壁がコメントした青森大会の翌日には、『KIZUNA ROAD』最後の興行である宮城大会が控えていました。
あのタイミングの意思表示では、試合カード変更は困難です。
宮城大会以降G1まで国内興行はなく、名指ししたロスインゴのメンバーは週末のイギリスでの試合の為、機上の人となってしまいます。
G1が始まってしまっては、シングルマッチは組みようがありません。
早くてもG1クライマックス最終日の日本武道館大会か、その次のシリーズです。
今日も当たるな…🔥#njpw https://t.co/TE5qwgeHzW
— 鷹木 信悟(TAKAGI SHINGO) (@Takagi__Shingo) June 25, 2019
今年47歳になる真壁は2017年、2018年と2年連続NEW JAPAN CUP(以下NJC)には選ばれませんでした。
32人増えた今年のNJCはエントリーされましたが、1回戦敗退。
最も過酷なG1クライマックスで怪我せず乾燥することは、決して楽な作業ではありません。
いつかはG1に選ばれなくなる瞬間が訪れると思っていた事でしょう。
覚悟が現実のものとなり、悪あがきは真壁のプライドが許さなかったのかもしれません。
会社が決断した事に口を出すまいと我慢していただろう真壁が、なぜ今一騎打ちを要求したのか?
もしかしたら、YOSHI-HASHIに触発されたのかもしれません。
まだ30代のヨシハシにとって、G1出場枠の要求は当然の行動だったと思います。
ただ真壁にとっては、躊躇い(ためらい)があったのかもしれません。
その躊躇いがあった気持ちに火を付けたのが、連日のヨシハシの主張だったのではないでしょうか。
批判を恐れずリスクをかえりみず、自分の信じるままに行動する。
それが正しいかどうかではなく、プロレスラーの本質とも言える言動に真壁は勇気を貰ったのかもしれません。
では、なぜあよタイミングだったのか?
それは、ヨシハシに対して敬意を払ったのかもしれません。
『G1出場権を賭けろ』発言により今シリーズの注目は、ヨシハシとザックの“G1出場枠争奪戦”一色になりました。
もし、もっと早いタイミングなら真壁とG1出場選手とのシングルマッチが組まれていた可能性もあるでしょう。
敢えて対戦カードを組むのが難しい状況で言ったのは、自分に注目が集めるのは次以降のシリーズで良いと思ったからではないでしょうか。
今シリーズはヨシハシの覚悟を見届けたいと、男気を見せたのかもしれません。
闘いの最前線から離されたくないというのは、どんなレスラーでも思う事でしょう。
ただし、自分の思い通りにならないのもプロレスです。
それでも踠い(もがいて)てアピールし続ければ、チャンスは掴めるんだと思います。
ヨシハシから勇気を貰っただろう真壁刀義は、近い将来大暴れしてくれることでしょう。
キングコングは本能に従い暴走します。