今夏のG1クライマックスで、これ程までに残酷な場面はなかったでしょう。
今でも脳裏から離れません。
— Switchblade (@JayWhiteNZ) August 18, 2019
普段ファンが撮った写真を自身のSNSで発信するジェイ・ホワイトですが、このツイートに限っては自分以外にもバレットクラブのメンバーを載せています。
バレットクラブの強大さを誇張したかったのか、それとも…
6月に行われたオーストラリア大会でロビー・イーグルスが抜けたものの、エル・ファンタズモとKENTAが加わり大所帯となったバレットクラブ。
今現在はヘビーとジュニアのタッグベルトしか保持していないものの、2019年下半期からシングルのベルトに標的を合わすことでしょう。
早速組まれたタイトルマッチは、8・31ロンドン大会で行われる石井智宏とKENTAとのNEVER無差別級選手権。
G1のリーグ戦で、石井が負けた相手が選ばれるだろうと思われたNEVERの防衛戦。
しかし、G1最終日にタッグを組んで裏切られたKENTAに決まり、なぜKENTAということばかりに注目が集まりました。
バレットクラブの大半が揃うこの大会で、何かが起こるだろうと記事を書いたのはつい先日のこと。
しかし、8月末のロンドン大会と9月以降のスケジュールを見比べると、バレットクラブの目的は別なところにあるのかもしれません。
まず確認したいのが、昨年の9月以降のスケジュール。
2018年のG1以降の日程で、ヘビー級のシングルのタイトルマッチは下記の通り行われています。
【IWGPヘビー級選手権】
▪9・15広島大会
▪10・8両国国技館大会(3WAY)
【IWGPヘビー級挑戦権利証争奪戦】
▪9・23神戸大会
▪10・8両国国技館大会
【IWGPインターコンチネンタル選手権】
▪11・3大阪大会
【IWGP USヘビー級選手権】
▪9・30アメリカ大会
【NEVER無差別級選手権】
▪9・17別府大会
▪11・3大阪大会
▪12・9岩手大会
ここで目を引くのはインターコンチとUSヘビーが、2018年下半期は1回づつしか防衛戦が行われなかったということ。
特にインターコンチに関してはクリス・ジェリコが保持していたことにより、スケジュールが合わなかったのかもしれません。
そして昨年は、9月の期間中にインターコンチ以外のタイトルマッチが全て行われています。
本来ならば、インターコンチも9月に行いたかったのかもしれません。
※新日本が保有するヘビー級のシングルのベルトに限っての話です
では、今年の9月のビックマッチはというと…
▪8・31ロンドン大会(日本時間9月1日AM1:30試合開始)
▪9・15別府大会
▪9・16鹿児島大会
▪9・22神戸大会
▪9・27ボストン大会
▪9・28ニューヨーク大会
▪9・30フィラデルフィア大会
昨年の9月のビックマッチが4大会、今年は4大会プラス3日間のアメリカ大会があります。
8・31ロンドン大会でIWGPヘビーとNEVERが行われることが決定しており、9月末のアメリカ3連戦のいずれかでUSヘビーのタイトルマッチが行われることでしょう。
では、インターコンチがどこで行われるかと言われれば…
大分・別府ビーコンプラザ
過去3大会内藤哲也がメインイベントを飾り、3回連続デ・ハ・ポンの大合唱で締められている特別な場所です。
2017年の別府大会のバックステージで、内藤はこんなコメントを残しています。
『あと一つ、最後に、今日、別府ビーコンプラザの会場の皆様、ご覧になりましたか?たくさんのお客様で埋まってたよ。
でもさ、残念ながら、超満員札止めにはならなかった。スゲー悔しいよ。
もしかしたらさ、東京ドームを超満員にするよりも、ここ別府ビーコンプラザを超満員にする方が難しいかもしれない。
それぐらい大きな会場だからね。この悔しさは、絶対忘れないよ。
近い将来、必ず我々、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの力で、ここ別府ビーコンプラザを超満員札止めにしてみせるよ。
ま、一ついい目標ができたかな』
引用:新日本プロレス
別府ビーコンプラザを満員にすることは、最早内藤の使命かもしれません。
私の予想では、今年の別府大会でインターコンチのタイトルマッチが行われると思っています。
※あくまで予想です
あとは、挑戦者が誰になるかということ。
恐らく8・31ロンドン大会の結果とRoad to DESTRUCTIONシリーズ序盤で、その方向性が決まることでしょう。
しかし、力尽くでタイトルマッチの挑戦者に名乗りでるレスラーが出てくると予想しています。
それは…
ジェイ・ホワイト
IWGPのベルトに固執するジェイが、なぜインターコンチのベルトを狙うのか?
来年のレッスルキングダムはダブルドーム大会。
飯伏の発言によりインターコンチネンタル王者でも、1・5東京ドームでIWGPヘビーに挑戦できる可能性が出てきました。
当然、ジェイにも飯伏の発言は届いているでしょうし、インターコンチのベルトをひとつの手段と考えていることでしょう。
都合が良いことに、8・31ロンドン大会では内藤相手にタッグマッチが組まれています。
今大会でロスインゴメンバーは、内藤とSANADAの2人だけ。
対してバレットクラブは9人もいます。
試合中にも関わらず、多勢に無勢で内藤を蹂躙する可能性があるでしょう。
そして、インターコンチのベルトを賭けろと豪語するかもしれません。
もしこの予想が当たれば、9月のRoad to DESTRUCTIONシリーズでは内藤とジェイの前哨戦が組まれることでしょう。
そして、もしかしたら内藤にとって好都合かもしれません。
G1のリベンジを満員を目標とする別府ビーコンプラザで行えるなら、願ってもないチャンスでしょう。
まずは、ロンドン大会で何が起こるか確認したいと思います。