プロレス団体とプロレスラーを救済へ。新たな休業補償「持続化給付金」とは

引用:経済産業省
雑感




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昨日、7つのプロレス団体の選手と関係者が馳浩衆議院議員がいる衆議院第一議員会館を訪れ、プロレス界全体からという要望書を提出してきました。

 

その訪問の中で、経済産業省より新たな休業補償として伝えられたのが持続化給付金です。

今月13日に概要が発表された『持続化給付金』ですが、新型コロナウイルス感染症拡大により、大きな影響を受ける企業または個人事業主に対し、「事業の継続を下支えし、再起の糧とするため」の給付金が支給されるとのこと。

資本金10億円以上の大企業を除き、中堅企業、中小企業、小規模事業者、フリーランスを含む個人事業者を広く対象とし、多くのプロレス団体、所属レスラーやフリーの選手にも適用されそうです。(勿論、個人事業主やフリーランスで働く方々も適用)

 

4月最終週を目途に確定・公表する予定の『持続化給付金』ですが、補正予算の成立後、1週間程度で申請受付を開始し、電子申請の場合は2週間程度で給付されるとのこと

様々な休業補償がある中で、融資ではなく給付という点が注目すべきところなのではないでしょうか。

 

ここからは経済産業省の現時点で公表されているパンフレットと、経済産業省への問い合わせ内容を元に、『持続化給付金』についてまとめてみました。

引用:経済産業省

 

【給付額】

前年の総売上 -(前年比半分以下の月の売上x12)=支給額

法人の上限が200万円、個人事業主の上限が100万円となっています。

 

【支給対象】

今年1月から12月までのいずれのかの月に、売り上げが昨年の同じ月に比べて、半分以上減少していることが条件となります

前年同月と比べ売上が半分未満の月が1回でもあれば、支給対象となるということです。

 

【申請必要書類】

法人は、住所、口座番号、法人番号、2019年の確定申告書類の控え、減収月の事業収入額を示した帳簿など。

個人事業主は、住所、口座番号、本人確認書類、2019年の確定申告書類の控え、減収月の事業収入額を示した帳簿など。

まだ2019年の確定申告が終わっていない方は早急に提出し、2020年の帳簿も作成し始めた方が良いでしょう。

 

引用:経済産業省

 

迅速に給付を行う為、電子申請を推奨することになりそうです。

その場合、申請後、2週間程度で給付することが想定されています。

申請受付開始時期ですが、国は5月のゴールデンウィーク明けを目指しているとのこと

また、申請期間と予算額については十分な余裕を取ると明言しています。

※補正予算案の成立を前提としているため、制度の具体的な内容や条件について100%決定した内容ではありません

 

この「持続化給付金」は4月最終週に決定・発表されることになり、申請に必要な書類等も変更になる場合もあります。

支給額は個人差があるでしょうが、収入が殆どない団体、選手にとっては恵みの雨となるでしょう。

 

当ブログでも4月以降、通常興行が行えない団体や、試合ができず困っている選手にフォーカスを当てた記事を書いてきました。

大阪を主戦場としているビリーケン・キッドは「プロレス教習所」と題して、有料のツイキャスでライブ配信を試みています。

 

現在は第二弾の視聴者を募集しているということです。

 

昨年怪我をし今年4月に復帰戦を迎えようとしていたボディガーは、自身のオリジナルグッズ購入者に直接届けるサービスを考えました。

関西地区限定、限定数名、グッズの在庫限りとのことですが、気になる方は下記記事をご覧下さい。

 

四国初のプロレス団体で地域密着化に成功している愛媛プロレスは、無観客で行おうとしていた自主興行も新型コロナウイルスの影響で断念。

一時はクラウドファンディングで自主興行の資金を集めていただけに、残念な結果となってしまいました。

現在はYouTubeチャンネルの登録者数1,000人を目指しています。

 

人気自主興行『毒人(どくんちゅ)』の主催者であるベルトコレクターのHUBですが、11回目となる『毒人』は無観客試合で行うことを決定しました。

放送会社との契約がないため配信もできませんが、替わりに開催する自主興行のDVDを販売するということです。

 

他にも多くのレスラーやプロレス団体が、試合を開催できない状況で困惑していることでしょう。

それでも、ファンに試合とは別のコンテンツを披露する為、そして自分の生活を守る為、新しい試みをチャレンジしています。

今後も様々なレスラーや団体に焦点を当て、プロレスファンに情報が届くよう記事にしたいと思います。

 

2011年の東日本大震災の時は日常を失って人達に対し、プロレスを通じて沢山の勇気を与えて貰いました

あれから9年後、新型コロナウイルスの影響で日常を失ったのはむしろプロレスラーの方でしょう

今度は私達ファンが些細な支援でも恩返しできれば、プロレスを守ることができるのかもしれません。