棚橋が解説席で衝撃告白。裕二郎がG1クライマックスに落選し続けた理由

高橋裕二郎【撮影:koba】
“独り言考察”




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NEVER無差別級6人タッグマッチの最後の前哨戦として行われた、3つのスペシャルシングルマッチ。

2勝1敗と勝ち越したのはバレットクラブでしたが、シングルマッチを闘った6人全員が死力を尽くした激闘ばかりでした。

恐らく本日のタイトルマッチも、NEVER6人タッグの歴史に残る熱戦となることでしょう。

 

棚橋がかつての裕二郎の怪我について言及

 

昨日の配信はNJPW WORLDとサムライTVの2つでしたが、WORLDのゲスト解説として登場した棚橋弘至が衝撃の事実を口にしました。

その事実とは、高橋裕二郎が数年前に大胸筋断裂の怪我を負っていたということ

練習中にベンチプレスをしていた時に大胸筋を断裂したとのことですが、軽く流せる話しではありません。

他の怪我なら兎も角、大胸筋断裂は高橋ヒロムを長期欠場に追い込んだ大怪我なのですから。

 

大胸筋断裂のまま試合に出続けていた可能性

 

現在、欠場中のヒロムですが、今回の怪我に至った経緯をメディアや自身のYouTubeチャンネルで語っていました。

怪我した瞬間は相手のブレーンバスターを耐えた時、『バチンッ!』と音がした瞬間激痛が走ったそうです。

この衝撃で3本ある大胸筋すべて断裂したヒロム。

しかし、その時は大胸筋断裂とは全く思わず、肩が脱臼したと勘違いしたそうです

 

実は裕二郎も6年前に肩の痛みを訴えた試合がありました。

2015年のG1クライマックスの真っ只中。

8月2日の試合後のコメントを見ると、バックステージで三澤トレーナーを呼び寄せ右肩を押さえて引き上げたと書いてあります。

その日以降、肩から首にかけてテーピングをして試合に出場し続けた裕二郎。

結局、G1クライマックスを完走した裕二郎でしたが、その後負傷欠場となりました。

 

もし棚橋の言う裕二郎の練習の怪我が6年前のことであるならば、試合前の練習で大胸筋を断裂していたことになります。

大胸筋断裂と気付かず試合に出場し、さらに断裂してしまったのではないでしょうか。

 

6年前に裕二郎が下した決断

 

タイトルマッチを控えていた高橋ヒロムが医師に試合に出れるか確認したところ、大胸筋断裂後でも試合に出場することは可能だと言われたそうです

ただし、試合に出続けることにより怪我の箇所は完治はせず、筋力も100%には戻らないとのこと

私も以前、大胸筋断裂について調べましたが、無理をしたアスリートは引退を余儀なくされていました。

 

もし6年前の肩の負傷欠場が大胸筋断裂が原因であるならば、大胸筋断裂とは知らず闘っていた可能性もあるでしょう。

もしくは大胸筋断裂と知りながら、G1を完走するという選択をした可能性もあります。

新日本プロレスで最も重要なシリーズであるG1クライマックスを欠場するということは、自分にとっても新日本にとってもマイナスでしかないと。

最後まで完走する選択をした裕二郎のリーグ最終戦に語った一言が衝撃的でした。

『俺はもうこれ以上強くならないよ!』

引用:新日本プロレス

 

G1にエントリーされなくなった裕二郎は何を想うのか…

 

翌年からG1クライマックスにエントリーされなくなった裕二郎。

結果、4年間選出されることはありませんでした。

かつて、インタビューで『あの夏の日を決して忘れられない』と語った裕二郎ですが、複雑な想いがあったに違いありません。

無理をしてでもG1公式戦に穴を開けなかったにも関わらず、翌年のG1にまさかのエントリー選外。

自分の選択が正しかったのか間違っていたのか、自問自答したことでしょう。

 

棚橋の言った練習中の大胸筋断裂が6年前の右肩負傷のことかどうかは断定できませんが、負傷を抱えたままG1を完走したことは事実です。

どのレスラーも大小なんらかの怪我を抱えながら試合をしているのなら、裕二郎が下した決断も間違いではないのでしょう。

怪我により筋力が元に戻らなくなってしまったのは、運が悪かったと片付けるしかないのか…

 

物事が変わるかもしれない今夜のタイトルマッチ

 

かつて、珍しく裕二郎がゲスト解説席に入った時、YOSHI-HASHIの名言を否定していました。

『ひっくり変えるとしたら、物事は一瞬じゃないの?俺はそれを否定するけどね

 

YOSHI-HASHIの言葉を否定したのは、自分境遇を否定しかねないからなのでしょう。

積み重ねた努力のみが報われると信じて、チャンスを待っているのかもしれません。

 

今夜行われるNEVER無差別級6人タッグでバレットクラブにベルトが移動することになれば、物事は一瞬で変わり裕二郎の努力も報われることになるのか?

久しぶりにベルトを獲得したとき、裕二郎はどんな光景を目の当たりにするのでしょう。

セルリアンブルーのマットに3カウントが叩かれる時、裕二郎は天井を見上げているのか、リング内の仲間を見ているのか、それともリングから自分を応援する客席を見ているのか…