高橋ヒロムはKENTAとの一戦に“答え”を見つけたのか

高橋ヒロム【撮影:koba】
“独り言考察”




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1クライマックスも後半戦に入り毎試合激闘が続いていますが、個人的に最も気になっていたのがKENTAと高橋ヒロムのスペシャルシングルマッチでした。

内藤哲也欠場で急遽決まった一戦。

しかし、ただのシングルマッチでは終わらせられない、重要な一戦だったんだと思います。

 

現在の『ジュニアとヘビーの違い』に対する疑問を口にしていたヒロム。

自分にとっても、新日本にとっても、ファンにとっても、その答えを見つけるためのヘビー級レスラーとの一戦と捉えていたことでしょう。

 

闘う前から答えは出ていた

 

ヒロムの想いに、早速持論を投じたのは対戦相手のKENTAでした。

 

恐らく、KENTAと闘う前に答えが出てしまったんだと思います。

『ああだこうだ言うんだったら、まずテメェのとこのジュニアヘビー、ヘビー級より面白いもん見せてから発言しろ』

 

ヘビー級のレスラーと対等以上に闘えることを見せること自体は、意味があることかもしれません。

しかし、ヒロムが闘うべき相手はヘビーの選手ではなくジュニアの選手達なんだと思います。

今以上にジュニアが盛り上がれば、ジュニアを目指すレスラーも自ずと増えるでしょう。

会社に線引きしてもらわなくても、ジュニアの存在感が増せば曖昧な中にも違いを感じることができるんだと思います。

ヘビーとジュニアでどっちが上という論争が生まれることは、ジュニアが盛り上がっている証拠。

ジュニアの勢いがヘビーを凌げば、自然とジュニア王者がIWGPヘビーに挑戦する流れになるんだと思います。

 

体重という点では昔以上に曖昧に見えるかもしれませんが、その曖昧な部分に線引きできるのはジュニア勢の圧倒的な存在感しかないのでしょう。

KENTAと闘う前に答えが出てしまったヒロム。

バックステージで敗戦の悔しさを口にしたヒロムでしたが、簡単に答えを口にしたKENTAに対するジェラシーだったのかもしれません。

 

一方KENTAも、ヒロムの『想い』攻撃にかつての自分を見ていたことでしょう。

今のジュニアの面子ならもっと面白くなると、期待しているのかもしれません。

試合後のコメントもKENTAらしい辛口なエールでした。

※KENTAとヒロムのバックステージコメント全文

 

次は大阪大会で石井智宏とのスペシャルシングルマッチです。

恐らくKENTA戦以上に激しい闘いになるでしょう。

まだ答えを口にしていないヒロムが、石井戦後にどんな想いを口にするのか…

 

『ジュニアとヘビーの違い』の答えを口にするかどうかは分かりませんが、間違いなく言えることが一つあります。

今後の新日ジュニアは、ますます面白くなることでしょう。

今年のベスト・オブ・スーパージュニアも間違いなく盛り上がるはずです。