NJPW STRONGでジェイ・ホワイトがうっかり口にした本音

ジェイ・ホワイト【撮影:koba】
雑感




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NJPW STRONGの最新回のメインイベントに出場したジェイ・ホワイト。

今年上半期、NJPW STRONGを主戦場に闘ってきたジェイにとって、日本を主戦場にする棚橋弘至との一戦がSTRONGの舞台で実現したことは感慨深いものがあったことでしょう。

世界的なパンデミックの影響で日米間の渡航が簡単ではなくなり、一時は新日本の公式サイトから名前がなくなり、退団も噂されました。

紆余曲折あり、2022年上半期をNJPW STRONGの発展の為に全力を注いだジェイ。

その集大成がハリウッド大会「IGNITION」のカードだっと言えるでしょう。

 

試合後、ジェイがマイクを握ると、自然と客席から『サンキュー、ジェイ』のコールが響き渡ります。

一度はマイクを放り投げるも再びマイクを持ったジェイは、意外なセリフを口にしました。

ジェイ『落ち着けって。俺からも言うことがある。この瞬間をオマエらと共に味合わせてくれ。ここにあるこのベルト…(客席の声援でマイクを遮られ)後でそっちに行ってやるから待っとけ。

俺が言いたかったのは、ここにあるこのベルトこそがNJPW STRONGが成功してきたという証明だ。約1年前、俺はNJPW STRONGで闘っていくことを決めた。STRONGでのチャンスや可能性を感じて日本じゃなくここアメリカでやっていくことを決めたそれは自分のためじゃなく新日本プロレスのためだった。ここにいるヤツらからチャンスや可能性、ハングリーさを感じたんだ。オマエたちも、ここにいるヤツらに同じことを感じているからSTRONGを見続けているんだろ。フレッド・ロッサーを見に来てるんだろ。成田蓮や上村優也を見に来てるんだろ。トム・ローラーやチームフィルシーもそうだ。クラーク・コナーズやアレックス・コグリンもそうだ。コイツらからハンガリーさを感じているんだろ。(チェーズが近付いて来ると)落ち着けって。

去年1年の結果として俺は今このベルトを持っている。つまり俺が言いたいことは、感謝しているということだ。オマエたちのおかげで…

引用:NJPW WORLD

 

ここで言う『オマエたち』とは会場に訪れているファンのこと、そしてNJPW STRONGを配信で応援しているファンのことでしょう。

バレットクラブのリーダーとして“らしくない”ないセリフに、チェーズ・オーエンズとヒクレオがジェイのマイクパフォーマンスを中断させます。

その後、何かを耳元で囁くと、いつものジェイ節で大会を締めました。

ジェイ『2人も言っているように少し言い方がまずかったな。もう少しで失言をするところだった。俺が言いたかったのは、オマエらの応援があろうがなかろうが俺はこのベルトを獲得していたってことだ。オマエらは本当に俺がベルトを獲るのに応援が必要だとでも思ったのか?俺はこのベルトを戴冠するに決まっていた。

俺にはオマエらが必要だと思ったか?オマエらのおかげで俺が成功しているとでも思ったか?俺がオマエらに感謝するとでも思ったか?オマエらが俺に感謝しろ!』

観客『サンキュー、ジェイ!』

ジェイ『俺にはSTRONGなんて必要ない。STRONGが俺を必要としているんだ。俺なしではSTRONGは今も存在していなかった。STRONGが俺に感謝しろ。いいか、ここにいるヤツらは誰1人として俺に敵わない。俺が去年1年、プロレス界でNJPW STRONGを輝かせたんだ。フレッド・ロッサー、成田蓮、上村優也、トム・ローラー、チームフィルシー、クラーク・コナーズ、アレックス・コグリン、コイツらのおかげだとでも思っているのか?ありえないな。1人の男がプロレス界を変えたんだ。

その男こそが“SWITCHBLADE” ジェイ・ホワイト。この俺が世界最高のプロレスラーであり、ラスト・ロックンローラーであり、マディソン・スクエア・ガーデンとユナイテッドセンターを1人で完売させた男だ。俺こそが“KING SWITCH”だ。改めてこの俺が史上初で唯一無二の本物のグランドスラム・チャンピオンであり、本物のベルトコレクターだ。俺がBULLET CLUBのリーダーであり、プロレス界の触媒だ。そして俺こそがIWGP世界ヘビー級王者なんだ。世界よ “SWITCHBLADE”と共に呼吸をそろ。今はまだ俺の時代だ』

引用:NJPW WORLD

 

新日本プロレスのためにNJPW STRONGで闘い、STRONGを支えてきたファンに対し感謝を口にしたジェイ。

この発言を失言としいつものジェイ節でマイクを締めたジェイでしたが、NJPW STRONGの存在は新日本でレスラーを続けていく上でも重要な場所だったと思います。

STRONGが存在したことで、14日間も隔離期間のあった渡航生活から免れ、大事な時間をプライベートな時間に割くこともできたのでしょう。

失言と言ったファンへの感謝の言葉は、本音を伝えたかったのではないかと思うばかりです。

 

今夜の名古屋大会は、1週間振りに公式戦があります。

相手は同じバレットクラブの仲間でありながら、最近不穏な空気が漂うチェーズ・オーエンズ。

勝てば勝点6に一番乗りとなる重要な一戦です。

新日本プロレスのために、日米どこでも闘い続けるジェイの活躍を楽しみたいと思います。