ダイレクトリマッチにより2ヶ月連続でSANADAとタイトルマッチを闘った内藤哲也。
お互い手の内は分かっている間柄なだけに、試合終盤は技の読み合いでいつも以上の膠着する試合展開となりました。
そんな読み合いの中で、デスティーノではなく意表を突く固め技を決めた内藤が意地の勝利。
IWGP世界ヘビー級王座の初防衛に成功しました。
この日、オカダカズチカのラストマッチとなった札幌大会ですが、内藤はマイクパフォーマンス中に解説席にいるオカダに言及。
いつもの大合唱の後、リングに招き入れると、グータッチに見せかけ奇襲を仕掛けました。
最後はレインメーカーをかわすと、寝転びながらグータッチポーズをし、最後の最後にオカダとリングの上で絡むことに成功します。
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— NJPW WORLD (@njpwworld) February 24, 2024
2008年4月に石狩太一戦で正式デビューしたオカダですが、実は2007年に内藤とプレーデビューをしています。
そのことを週刊プロレスで語っていた内藤は、オカダの新日本での物語が、内藤で始まり内藤で終わるのもいいと思うと述べてきました。
恐らく、試合前からオカダとリングで合間見れる方法を考えていたのでしょう。
SANADAに勝ってオカダとリングで向き合うという邪念とも闘っていたのかもしれません。
それぞれの選手の自分のやり方でオカダへ惜別メッセージを送っています。
抱擁で送り出す選手、闘わずして去るのかと罵倒する選手、十人十色の表現方法があった中で、内藤の対応はひと味もふた味も違った粋な計らいと言えるでしょう。
そして、オカダにとっての新日本の始まりも終わりも内藤という物語も成功されました。
プロレスの世界はNEVER SAY NEVERであり、またいつかこの2人がリングで向き合う日が来るかもしれません。
その日まで、あり得ない奇跡が起きる日まで、焦らず待ちたいと思います。