10・16後楽園ホールからスーパージュニアタッグリーグが始まっていますが、棚橋弘至のこの発言が気になって仕方ありません。
いろいろ言いたいことがあるけれどと、前置きした上で今一番口にしたいことを話しました。
『俺は、プロレスラーである限り、この業界に友達はいらいないと思ってる。
仲間はいっぱいいる。同じ志を持つ仲間はいっぱいいる。
けど、友達……友達……
俺が知ってるプロレスラーは、みんな、一番になりたいヤツの集まりだから』
引用:新日本プロレス
棚橋弘至「俺はプロレスラーである限り、この業界に友達はいらないと思ってる。仲間はいっぱいいる。同じ志を持つ仲間はいっぱいいる。けど、友達……友達……?(※首を傾げる)俺が知ってるプロレスラーは、みんな、一番になりたいヤツの集まりだから」https://t.co/SP9SCBG3T3 #njpst pic.twitter.com/tbI5Jln1Re
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 17, 2018
“友達はいらない”とはどういう意味なのか?
試合中に攻撃を躊躇したり、闘っていても緊張感を感じなかったり…
お客様にそれが伝わってしまうから、仲間は友達であってはいけないという棚橋のプロレス論でしょう。
そして俺の知ってるプロレスラーには、そんな意識の低いヤツは誰もいないと、遠回しに否定しています。
そもそもこれが誰に向けての発言かと言えば、勿論…
ケニー・オメガと飯伏幸太
元はと言えば、ケニーの発言に反撃するために用意したコメントでしょう。
2年前のインターコンチネンタル選手権の前哨戦で、ケニーのラダー攻撃で欠場に追い込まれた怪我に対し、ファンを落胆させた発言をされたままでは終われません。
この発言に反論したい気持ちをぐっと抑え、ケニーを最も苛立たせるキーワードを選びました。
そして棚橋の発言に対し、またしてもSNSでは賛否意見が出ています。
しかし、それ以上に反論したいのはケニー本人でしょう。
両国大会後の記者会見で、ケニーに対し“飯伏を巻き込むな”と発言をしていました。
しかし、今回の“友達はいらない”発言で、棚橋が飯伏を巻き込んでいるからです。
この棚橋の矛盾した発言の真意は、一体どこにあるのでしょう。
それは、前哨戦から100%全力で勝負をさせたいからではないでしょうか。
ケニーはインタビューでこんな発言をしていました。
『できるだけ東京ドームまでは棚橋に触りたくない。
彼には回復して、ケガを治して、体をつくる時間が必要だ。
以前の棚橋にまで戻ることはなくとも、準備をしっかりしてきてほしい』
引用:東スポweb
対戦する相手にコンディションを心配されるほど、棚橋は衰えていないと反論したいはずです。
今のままでは、ケニーが前哨戦で手加減するかもしれません。
そう、割れ物が壊れないようにそっと…
棚橋は前哨戦を、前哨戦らしく闘いたいことでしょう。
その為の挑発です。
半月ある今シリーズで、棚橋は発言する機会が沢山あります。
勿論、まだまだ言いたいことは沢山残っているはずです。
そして棚橋は、東京ドームの先も見据えていることでしょう。
東京ドームの先とは、IWGPヘビー級王者に返り咲いた最初の挑戦者に…
飯伏幸太が名乗りを挙げること
恐らく棚橋の魂胆とは、IWGPヘビーのベルトと飯伏幸太。
ケニーを否定するということは、同時に飯伏を否定することにもなります。
話して分からない相手には、拳で伝えるしかありません。
だから飯伏と闘いたい
ケニーとの舌戦をエスカレートさせながら、飯伏にも標準を合わせる…
恐らく1・5後楽園ホールで行われるNEW YEAR DASH!は、棚橋、ケニー、飯伏を含めた複数人で組まれるタッグマッチになるでしょう。
今年のNEW YEAR DASH!も、ドームでメインを飾ったオカダと内藤がタッグマッチで闘っています。
可能性は十分あるでしょう。
あとは、飯伏の頭の中が整理できるかどうか…
『リング上はちょっと言葉では言い表せられないというか。
なんかちょっとモヤモヤしている感じがします。今日はここまで。今日はここまで』
引用:新日本プロレス
当分、モヤモヤは続きそうですね…