新型コロナウイルス感染者数が日に日に減少する中、東京都は今後の対策をまとめた「ロードマップ」を発表しました。
興行事業が主となるプロレス団体において、通常興行再開に向け重要な指針となるでしょう。
特に有観客の具体的設定がされるかどうかは、エンタメ業界全てにおいて死活問題です。
東京都が「ロードマップ」を基に設定された3段階のSTEPはご覧の通りになります。
STEP1:入場制限等を設けることを前提に博物館、美術館、図書館の再会、飲食店等の営業時間の一部緩和(午後10時まで)、50人までのイベント開催
STEP2:クラスター発生歴がなく、3密が重なりにくい施設の緩和、100人までのイベント開催
STEP3:クラスター発生歴があるか、またはリスクの高い施設を除き、入場制限などを前提として全施設の再開、1000人までのイベント開催
※STEP0はこれまでの状態
引用:Yahoo News
ここまで無観客試合ですら行っていない新日本プロレスですが、この「ロードマップ」聞いてどういう判断をするのでしょうか?
恐らく、STEP1でもSTEP2でも新日本プロレスは有観客による興行は行わないでしょう。
仮に後楽園ホールで100人規模の興行をやったとします。
以前、後楽園ホールの会場使用料に付いての記事を書きましたが、僅か100人の動員では赤字になっていまうでしょう。
チケットも争奪戦となりファンからも不満の声が上がることが予想され、誰も得をしません。
では、STEP3ではどうなのか?
もし1000人規模の集客が可能なら、後楽園ホールのキャパシティの半分以上の動員になります。
以前、メイ社長も興行再開へ向けての「ロードマップ」を公開し、会場キャパの半分の動員から再開したいと仰っていました。
しかし、STEP3でも都からは下記のような要望が出ています。
『ただ、STEP3でも、接待を伴う飲食店、個室付浴場、カラオケ、ライブハウス、スポーツジムについては休業要請を継続するという』
引用:Yahoo News
恐らく都が休業要請を継続する基準は、これまで新型コロナウイルスの感染経路として認められた施設かどうかでしょう。
そういう意味ではプロレス会場がそれに該当するとは思われませんが、リスクを最小限に抑えたいだろう新日本においてSTEP3でも有観客による興行再開は行わないと考えられます。
では、新日本プロレスはいつから通常興行を再開するのか?
あくまで予想ですが、各スポーツ団体がSTEP3の1000人の観客動員を続けても「第2波」の感染拡大が認められず、感染の有無が確認されなくなってからなのではないでしょうか。
国民的スポーツであるプロ野球は、6月19日の開幕見込みと報道されました。
プロ野球開幕6・19前進!25日解除なら決定へ #NPB https://t.co/rGQQeJNo8y
— 日刊スポーツ (@nikkansports) May 22, 2020
日本プロサッカーリーグであるJリーグは、6月27日か7月4日の2つの候補で最終調整に入っているそうです。
プロ野球に比べ再開が遅いのは選手のコンディション、チームとしてのコンディション向上まで時間がかかるからでしょう。
来月27日か7月4日 Jリーグ 2つを候補に再開日最終調整へ #nhk_news https://t.co/FyU1mCekYR
— NHKニュース (@nhk_news) May 22, 2020
国内メジャースポーツが観客を動員しての試合を始めれば、新日本の通常興行再開も見えてくると思います。
恐らく、新日本の有観客による興行再開は早くて8月、遅くとも9月のG1クライマックスを目指しているのではないでしょうか。
まだ我慢の時間は続きそうですが、完全再開する日まで辛抱強く待ちたいと思います。