オカダカズチカと飯伏幸太の前哨戦に“熱量”を感じられない理由

“独り言考察”



始まった「WORLD TAG LEAGUE」(以下WTL)シリーズでの、IWGPヘビー級選手権の前哨戦

 

11・28後楽園ホール大会では飯伏幸太が挑戦権利証の入ったブリーフケースをオカダカズチカの足元に置き、意味深な挑発を繰り返しました。

迷った挙句オカダがそのブリーフケースを蹴って場外に落とすと、すかさず飯伏はドロップキックを見舞います。

虚は付かれたオカダは、翌日の試合後の飯伏のドロップキックのフェイントに尻餅を付き、心理戦では挑戦者が一歩リードしました。

『いやぁ~、(飯伏は)挑発してくれるねぇ。ビビってねぇから、俺。フフフ。笑っちゃったぜ。まぁ、しっかりこのベルトへの、2冠なのか知らないけど、思いはあるみたいで、安心したよ。ただ、そんな挑発でいいのかい? しっかり蹴ってきても、胸貸すよ』

引用:新日本プロレス

 

久しぶりのオカダと飯伏登場で期待が膨らんだファンもいた一方で、2人の前哨戦に緊張感を感じないと危機感を持つファンもいるようです

東京ドーム大会前の前哨戦としては、熱量が足りない緊張感がないというTwitterのコメントをいくつか目にしました。

 

なぜ、熱量が足りなく感じるのか?

なぜ、緊張感がなく感じるのか?

 

私なりにその理由を考えてみました。

 

【理由①】内藤哲也とジェイ・ホワイトの前哨戦との比較

 

WTLシリーズ序盤は、インターコンチネンタル選手権の前哨戦がありました。

つまり、内藤哲也ジェイ・ホワイトの二冠を巡る抗争です。

 

滑り込みで二冠争いに加われた内藤ですが、4人の中で唯一具体的な挑戦権がありません。

一度も勝ったことのないジェイとの前哨戦に崖っぷちの内藤が無言を貫いたことで、絶対負けられない覚悟を感じたファンも多かったことでしょう。

 

シリーズ前半戦の危機感のある前哨戦と比べられては、オカダと飯伏の試合に緊張感をあまり感じないのも無理はありません。

 

 

【理由②】ライバル関係が不透明

 

1・4東京ドームのIWGPヘビー級選手権を巡る争いは、常に相反する立場の2人が対戦していました

 

明確なライバル関係、ベビーフェイスとヒール、絶対王者と最強の挑戦者…

 

特にイデオロギー論争で明確な敵対関係を築いた今年のレッスルキングダムは、前哨戦が始まる前から激しい火花が飛び交いました。

昨年は3度しか行われなかった前哨戦。

それでも棚橋弘至ケニー・オメガの舌戦は、ファンも巻き込む激しい論争となりました。

今思えば、量より質の前哨戦を成功させた棚橋のあの一言は必要な言葉だったのでしょう

 

ケニー君、俺は怒ってるよ。みんな拍手してたけど、ここは新日本だから。

ああ、俺が敢えて言ってやるよ。ケニー、お前、賞味期限切れだ。

東京ドームで決着つけようぜ

引用:新日本プロレス

 

新日本の本隊である飯伏とCHAOSのオカダは、今年一緒に闘う時期もありました。

陽と陽、善と善という構図は、ヒーロー対決とも言えます。

ライバル関係という程2人の間に遺恨が無いのも、対立関係を感じない要素のひとつです。

 

1・4東京ドーム大会は、IWGPヘビー級王者とG1覇者が必ず闘うという注目の舞台ですが、二冠を強調すればするほどファンの目線は1点に集まらないという側面もあるでしょう。

 

 

【理由③】G1クライマックスで1度闘っている

 

IWGPヘビー級チャンピオンがいるブロックからは、G1覇者は生まれないと言われていたジンクス。

そのジンクスを破った飯伏の優勝は、未だ印象深いものがあります。

 

その代償とし残ったのは、G1のリーグ戦でIWGPヘビー級王者のオカダを倒しているという事実

初のオカダ越えを果たしている飯伏にとって、今回の前哨戦に余裕を感じるのは自然なことかもしれません。

 

それはオカダにとっても同様でしょう。

過去3度、1・4東京ドームでのIWGPヘビー級選手権を防衛している男が、この時点で平常心でいるのは自然なことです。

余裕のある2人の前哨戦に緊張感を感じないのは当然とも言えるでしょう。

 

では、オカダと飯伏の前哨戦に変化は生まれないのか?

 

東京ドーム大会のメインイベントを幾度も経験しているオカダが、“スイッチ”を入れるタイミングを知らないはずはありません。

余裕すら感じる前哨戦を安心して見ているファンは、百戦錬磨の王者を信頼しているからでしょう

 

WTLも2/3が終わり、リーグ戦が佳境に突入します。

イッテンヨンの前哨戦が、WTLシリーズ後半戦で主役になる必要はないでしょう。

そして、それをオカダも感じているはずです。

 

オカダと飯伏の前哨戦が次のステージに突入するのは、WTLシリーズ最終日の広島大会なのか、それとも「Road to TOKYO DOME」後楽園ホール大会3連戦のいずれかでしょう。

だから、今は焦らずオカダと飯伏の前哨戦を楽しめばいいんだと思います。

 

 

【お知らせ】

新日本のリングアナウンサーを務める阿部誠さんが、NHKのサラメシに出演します。

ファンから愛されるリングアナウンサーが出演する「サラメシ」は、12月3日(火)午後7時30分放送予定です。

新日本を支えるスタッフがメディアに取り上げられるという快挙を、見逃すわけにはいきません。