なぜ内藤哲也はUSヘビーをターゲットにしたのか?

内藤哲也【撮影:koba】
“独り言考察”




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のメインイベントでプロレスファンを熱狂させた「バーニング・スピリット」神戸大会。

紙一重で敗北したものの、デビッド・フィンレーは新日本プロレスのトップレスラーであることを証明したことでしょう。

対戦したウィル・オスプレイにとっても今年一番のベストバウトになったのではないでしょうか。

 

試合後、誰かが現れるだろうと思っていましたが、登場したのは意外な選手でした。

 

G1クライマックスの勝者のオカダカズチカと、10・10両国国技館大会のIWGP世界ヘビー級選手権の勝者が来年の東京ドーム大会で闘うとアナウンスがありました。

通常であればこのカードがイッテンヨンのメインイベントであり、内藤哲也の目標であった『東京ドーム大会のメインイベントに戻る』が消滅したことになります。

それでも可能性がゼロでなければ諦めないと主張した内藤は、タイミングを見て動くと予告していました。

 

しかし、なぜ内藤はIWGP USヘビー獲得に動いたのか?

オスプレイは世界最高峰の選手であることは確かですが、このタイミングで動いてもタイトルマッチが組まれるのは10月の両国国技館大会になるはずです。

この行動が東京ドーム大会のメインに繋がる切符になるとは思えませんが、内藤もこれだけでは『NO』であると自己分析しています。

 

メインイベント後、内藤に続いてザック・セイバーJr.も現れたことで、USヘビー挑戦権を賭けシングルマッチが組まれることでしょう。

舞台は今週末のロンドン大会2DAYS「ロイヤルクエストⅡ」。

残念ながら今のところこの英国大会はライブ配信はありません。

NJPW WORLD配信スケジュール

 

なぜ内藤哲也はUSヘビーに挑戦するのか?

 

オスプレイの持つUSヘビー挑戦が、来年の東京ドーム大会のメインに繋がるかについて『NO』と語った内藤。

IWGP世界ヘビーのベルト以外でメインイベントに立つことは難しいと思いますが、何かを主張するためにはUSヘビーのベルトが必要と思ったのかもしれません

対戦相手次第ではIWGP世界ヘビー級王座を越える期待値のタイトルマッチになることでしょう。

切り札となる対戦相手は頭の中にあるはずです。

 

切り札の相手を逆指名するためにも、USヘビーのベルトが必要だから行動に起こしたのでしょう。

それでもそこまで辿り着くには茨の道が続きます。

決して勝率が良いと言えないザックとロンドンで対戦し、G1で初対決し敗北したオスプレイと闘い2連勝しなければ、その道は開けません。

しかも、ここで負ければ東京ドーム大会のメインに戻ると主張することは難しいでしょう。

リターン以上のハイリスクにも思えますが。

険しい道と分かっていても挑戦するには、今の内藤哲也は今しか見せれないという危機感なのかもしれません。

 

逆転の内藤哲也を実現させる相手は、“ K ”なのか、“ I ”なのか、それとも“ H ”なのか。

内藤の行動はプロレスファンの妄想は膨らませるばかりです。